旅は「違和感」から始まる ― 世界が近くなる瞬間
旅に出ると、必ず心のどこかで必ず小さな「違和感」を覚えるものだ。 それは確かに不快ではあるが、同時に世界が広がる前触れでもある。 さまざまな国を訪れると、まず興味を惹かれるのは料理だ。 どんな味であれ、その土地の人々 … 続きを読む
私の独りごと発信拠点です。みなさんのお言葉も残せます。
旅に出ると、必ず心のどこかで必ず小さな「違和感」を覚えるものだ。 それは確かに不快ではあるが、同時に世界が広がる前触れでもある。 さまざまな国を訪れると、まず興味を惹かれるのは料理だ。 どんな味であれ、その土地の人々 … 続きを読む
虚しい競争に心を奪われた時期があった。 あの頃の私は、顔つきまで変わっていた。 生き方は、いつのまにか表情に刻まれていく ―― そんな当たり前のことに、私は長い時間をかけてようやく気づいた。 毎晩のテレビ・ニュースを賑わ … 続きを読む
一見すると哲学とは縁のない娯楽映画『男はつらいよ』第24作を観ていたとき、柴又の帝釈天の御前様が法要の席の雑談でシェークスピアの言葉を引用する場面があった。 「生きている間は、ただの夢にすぎない」(Life is b … 続きを読む
私は、基本的に完璧主義で、手掛けた物は途中で投げ出すことはしない。 だから何亊もあらかじめ先に手を打って、完璧に成し遂げることに万全を期そうとする。 それは私の性分である。 今日はここまでで良いとされるものがあれば、必ず … 続きを読む
私の部屋には、たくさんのアルバムとファイルが並んでいる。 アルバムはいわゆる写真アルバムで、全部で四十八冊。 それに加えて、新婚旅行や海外留学など大きなイベントは、別の十八冊の大型サイズのアルバムになっている。 また … 続きを読む
私は長いあいだ、死について深く考えることを避けて来た。 考えても答えが出ないことは、誰もが知るっているからだ。 しかし今、私は死について、これまで以上に真剣になって考え始めている。 世界中の誰もが一度ならず何度も … 続きを読む
やっと終わった。 昨年の四月で事業を廃業したので、今回が最後の青色申告書となった。 簿記など習ったこともないのに手探りで始めた経理処理。 十数年間、「弥生の青色申告ソフト」を使い続けてきた。 日々の仕訳記帳を終え、年末の … 続きを読む
映画やドラマ、ドキュメンタリー番組でも、一昔前の作品になると、登場する芸能人の多くがすでに他界していることに気づく。 あまりよく知らない人なら気にならないが、生前の記憶がたくさん残っている有名人の場合は、亡くなったと言う … 続きを読む
私は山が近い川沿いの地方都市に住んでいるので、自然は身近にある。 昔から週末の夕方になると、小さな子供が親と手をつなぎながら家の前を通り、近くの駅へ歩いて行く姿を良くみかけた。 「パパ楽しかったね、また遊びに来ようね」 … 続きを読む
JR九州とnoteのコラボ企画「#わくわくする瞬間」の作品募集のお知らせを見たとき、胸の奥から懐かしい感情がふっと込み上げてきた。 「そうだ、昔はいつもそんな気持ちで満たされていた」という思いと、「あの感覚は、今どこにい … 続きを読む
例えばアメリカの大統領が感じている「世界」はとてつもなく広いことだろう。 自分専用の超豪華なジャンボジェット機を乗り回し、世界中の首脳と対等以上の立場で渡り合い、世界中で自分を知らない人はなく、個人的な世界だけでなく、身 … 続きを読む
十数年前、私は会社勤めと決別し、「男一匹」で個人事業立ち上げを決意した。 どう見ても私は会社員向きの男ではなかった。 「組織の中で自分を制しつつ、マインドを高く保って鼓舞する」という生き方から、どうしても脱線してしまうの … 続きを読む
自分に立ち向かって過去の悪行を振り返り、自分自身に決着をつけるために毎日エッセイを書き始めて、もう半年近くになる。 それは自分の内側に積もった沈殿物を少しずつすくい上げ、光に当てていくような作業だ。 おかげで、今まで見え … 続きを読む
絶対に戻ることができない、一方通行の道があり、その道の両側にはさまざまな果物の木が生えている。 実をつけた木もたくさんある。 その道では、木になっている果実をひとつだけ採って食べてよいことになっている。 ひとつだけだ。 … 続きを読む
就職して初めて配属された職場で、隣の課の上司がこんなことを言った。 「他人の幸せは自分の不幸、他人の不幸は自分の幸せだよ」 当時は「なんと大胆なことを言うのだろう」と驚いたが、年月を重ねるうちに、その言葉の半分には確かに … 続きを読む
小さな虫から始まって、多くの動物は「巣」と呼ばれる棲み家をつくる。 それは繁殖のための場所であり、命をつなぐための最小単位の世界だ。 牛や馬、猿のように定住しない動物でさえ、与えられた寝床を心地よさそうに使う。 生き物に … 続きを読む
私の家の近隣には、歩いて行ける範囲に、散歩のついでに週に一度は手を合わせに立ち寄る神社が七か所、寺が二か所、地蔵尊が二か所ある。 最近になって、あることに気がついた。 寺や地蔵尊の前にも賽銭箱や鈴があるのだ。 以前から賽 … 続きを読む
全力疾走で走り抜けてきた時代が終わると、人は不思議と染みったれたことを考えるようになる。 柄にもなく立ち止まり、「生きるとは何か」などと理屈っぽい問いに向き合ってしまう。 同じ歳、あるいはもっと年上の人が、理屈などこねず … 続きを読む
私はMS-DOS時代からパソコンを操ってきた人間なので、キーボードの打鍵は誰よりも速かった・・・と言うのは、もうかなり前の話だ。 パソコンを始めた二十代の頃は、本物のマニアしかキーボードを触らない時代だった。 若いときか … 続きを読む
私は歴史や文学は苦手科目であったのに、なぜか「平家物語」の冒頭の全文だけは忘れられず、今でもそらんじている。 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。 おごれる人も久しか … 続きを読む
「時間がない」。 私は昔から、いつもそう感じながら生きてきた。 遊ぶ時間さえなかった。 「時間がない」とは、時間が足りないということだ。 時間が足りないということは、やり残しがあるということだ。 だから私は、いつも一 … 続きを読む
大河ドラマ「豊臣兄弟!」を観ていたら、秀吉の母が秀吉の弟である秀長に「自分にしかできない事をやりなさい」と言って兄秀吉の右腕となるようにハッパを掛けるシーンがあった。 私は「いいことを言うなぁ」と思うと同時に「自分に … 続きを読む
私は「趣味」ということばに、どこか抵抗を感じている。 本来やるべきものから外れた「生産性のない娯楽」という響きがあり、どうにも馴染めない。 「世の中でどのように定義されているのか」と思い、ネット検索や辞書、各種AIで … 続きを読む
人はいつか死に、そしていつか忘れ去られる。 それでも私は、この世に何かしらの「形」を残したいと思っている。 それは名誉でも評価でもなく、ただ「生きていた」という微かな痕跡のようなものだ。 形とは、必ずしも目に見えて重 … 続きを読む
私が大好きでたまらない映画『男はつらいよ』第17作に出てくる場面の一つだ。 自分の故郷である兵庫県たつの市を訪れた、宇野重吉さん演じる池ノ内青観という老画伯が、若い頃に縁のあった岡田嘉子さん演じるお志津さんと再会するシー … 続きを読む
久しぶりのかつての同僚に年賀状を出したら、返事のはがきが送られてきた。 珍しい名字なので、ちらりと見ただけで彼からだと分かった。 しかしよく見ると名字に続けて書いてある名前が違い、しかも女性の名前だった。 ドキッとしては … 続きを読む
AIの有難いことは絶対自分を否定しないことだ。 何を言っても絶対に肯定してくれる。 AI(Copilot)に自分の書いたエッセイを読ませてどう反応するか色々実験をしたのだが、予想に反してすこぶる評判がいい。 「あなた … 続きを読む