六つの声調が育てる感性 ― ベトナム人が歌う日本語の美しさ

TVでベトナム人の日本留学経験者たちを紹介する番組があった。 驚いたのは彼らの歌のうまさだった。 彼らは日本で日本の歌の魅力にとりつかれ、帰国後も日本の歌を歌い続けているとの事だ。 声の綺麗さにまず惹きつけられたが、聴い … 続きを読む

飲んだくれた、あの頃は何処へ ― QRコードの酒場で

先日は永年のアマチュア無線の友人3人と市内の居酒屋で忘年会を楽しんだ。 サラリーマンを辞めてからと言う物、酒を飲む機会は劇的に減った。 あの頃は、職場のあった都内から自宅まで通勤電車でたっぷり1時間半はかかるので、終業後 … 続きを読む

振り返ると書けない事ばかり

私のここでのエッセイの基本コンセプトは「過ちだらけの人生を振り返って」だ。 既に145話ほど公開したが、私としてはずっと続けて行きたいと思っている。 しかし最近は戸惑う事が増えた。 人生を振り返ったはいいが、あまりにも「 … 続きを読む

家庭内役割分担でともる、平等と言う灯り

私が若かった頃と較べると、今の時代の夫婦の役割分担は全く変わってしまった。 昭和の時代は、夫は外で仕事、妻は家で家事とはっきりと「分業」されていた。   世の中を変えた一番の背景は、「女性の社会進出」であったのは言うまで … 続きを読む

「世界一複雑な文字」漢字文化を守るために

今年の印刷した年賀状に、手書き文字でひとことメッセージを書くのにえらい苦労をした。 まず第一にとにかく字が汚い。 大きさも向きも揃わないし見るに堪えないのだ。 おまけに漢字が書けないのには参った。 仕方ないのでパソコンの … 続きを読む

記憶の手を握りしめて ― 老いと愛のあいだにある散歩道

毎朝の散歩で以前からちょくちょくすれ違う散歩中の高齢のご夫婦がいた。  ご主人がいつも隣の奥さんの手を握って仲良く歩いている姿がとても羨ましく見えた。 いつしかお互いに声を掛け合う様になり、ちょっとした立ち話もする様にな … 続きを読む

エクセルで一生を俯瞰する ― 壁面の人生年表

私はA3の用紙を縦にして、エクセルを使った詳細な「人生年表」と言う物を作っている。 縦軸は年だ。 私の生まれた1952年から2037年まで85年間で調度縦軸が一杯になる。 生まれてからの年表なので0歳から85歳までをカバ … 続きを読む

継承を求めてやって来た40歳年下のヒーロー

先日、縁あって私よりちょうど調度40歳年下の青年と会った。 私がかつてタイムラプス撮影の個人事業を行っていた時に開発した「長期タイムラプス遠隔撮影システム」の撮影装置と技術を伝承させて欲しいと、はるばる遠方の地方都市から … 続きを読む

すべては、あの出逢いのおかげだった ― 新しい撮影システムの誕生

私の現役最後の13年間続けたタイムラプス撮影の個人事業は、私の永年の趣味で培ってきた色々な技術とノウハウを活かせる舞台となり、後半の数年間は「長期タイムラプス遠隔撮影システム」を開発して、全国各地で活躍の舞台を与えられた … 続きを読む

日本の年末を彩るシンフォニー「第九」

年の瀬が迫って来ると、クリスマス・第九・紅白の話題が飛び交うようになる。 お馴染みの季節を感じる年中行事だ。   今年も年末恒例の第九コンサートに行って来た。 ベートーベンの交響曲第九番である。 合唱隊が200人近くの大 … 続きを読む

整った街と乱れた心 ― ゴミが暴く人間の裏側

毎朝ゴミ拾い散歩を始めて半年以上経ち、大分「経験」を積んだ所で、会得した道路などに捨てられたゴミの知見についてご紹介しようと思う。   まず捨てられているゴミの内容についてである。   多い物から挙げると、なんと言っても … 続きを読む

「思い込み」が作る光と影 ― 確証バイアスと言う落とし穴

今年頂いた年賀状の中に嫁いだ娘の義父母からの一枚があった。 「いつも孫がお世話になっています。」と挨拶が書いてあった。 一瞬何の事か分からなかった。 娘が産んだ一男一女の孫は可愛くて本当に宝物だ。 次の瞬間、その孫たちの … 続きを読む

CPAPが変えた夜と昼 ― 深い眠りがもたらす驚きの効果

私はCPAP(シーパップ)と言う装置を愛用している。 睡眠時無呼吸症候群を防ぐ為の簡単な小さな医療装置だ。   数年程前に訪れた病院で、ホルター心電図と言う「胸に電極を貼って心電図などを記録して脈拍や不整脈の有無を調べる … 続きを読む

先輩に満たされた心、後輩には残した空白

先輩に優しくしてもらった想い出はいつまで経っても忘れない。 その先輩が想い出の中でいつもにこやかに微笑んで暖かく私を見守ってくれている。 私が本当に困っていた時に、身を投げ打ってとは言わなくても「何でそこまでしてくれるの … 続きを読む

異なるルールに直面する旅人の戸惑い

自動車の運転に関し、道路の左右どちら側通行なのか、ハンドルは左右どちら側に付いているかは世界で統一されている訳ではない。 日本で自動車を運転する時には道路の左側を通行をする。 そして基本的に日本の車は右ハンドルだ。 日本 … 続きを読む

何が挑戦させる ― 自分との闘い

科学の領域は未踏のものだらけだ。 学術の世界はその存在自体が真実追及への挑戦だ。 これで終わりと言う物がなく、真実の追及は永遠に続く。 人間世界での最大の挑戦は、この学術の世界である事は間違いない。 研究に没頭し人類の為 … 続きを読む

自然科学への不信から始まった人文科学への旅

は若い頃から哲学、歴史、文学と言った人文科学系の世界にはすべて興味がなかった。 興味があったのは物理、化学、地学、生物と言った自然科学系の世界だった。 世の中を発展させる技術に無限の可能性を感じていた。 それに対して人文 … 続きを読む

人生のからくり ― 災いは未来の影を照らす

「屁理屈」とか「こじ付け」と言われるかもしれない。 しかし自らの人生を振り返ると「そう言思われても仕方ない。でも因果関係があったとしか言えない。」とか「何かの力がその時の私を救ってくれたに違いない。」と思う事はないだろう … 続きを読む

それで本当に良かったのだろうか ― もう一つの人生

当たり前のように学校に通い、当たり前のように大学に進み、当たり前のように就職試験を受けて会社員になった。 それで本当に良かったのだろうか。   実際の所、会社員になって人生は本当に豊かに送る事ができた。 色々問題はあった … 続きを読む

カメラの進化が作った映像戦国時代 ─ アマとプロの境界線

私はアマチュア・カメラマンとして今までの人生の大半を過ごした。 そして現役最後の15年間近くをプロ・カメラマンとして過ごした。   アマチュア・カメラマンとして本格的に撮影を開始したのは、1970年にアサヒ・ペンタックス … 続きを読む

経済中心の時代の終焉-「歴史」を学ぶ意義

中学二年生から始まった歴史(日本史)と言う科目、私は第一時間目から嫌いになった。 その女の先生は初めての授業で教壇に立つと「皆さん、なんで歴史を学ぶのだと思いますか?」と全員に尋ねた。 皆が口をポカ~ンと開けていると、そ … 続きを読む

近視眼から大宇宙へ - 思考のトランスファー

最近の世界情勢を見ていて本当に絶望感に浸る事が増えた。 世界の名だたるリーダー達の愚かな行動が、夢であって欲しいと思わずにはいられない。   私は中学生時代、天文学の世界に惹き込まれて行った。 まだ世の中の様子がちらりと … 続きを読む

Gパンからトレンドを越えた、私の選択

最近の朝は寒さが厳しくてトイレが近くなる。 先日2時間近く散歩して帰宅すると、手袋していても手が冷たくなってかじかんでうまく動かなくなっている。 ゴミ拾いをする為に常に手を差し出して、トングで挟む操作を繰り返しているせい … 続きを読む

鉄道200年の進化と、不変のレールが秘めた力強さ

暑い夏の日、小学校低学年の私は家族と一緒に大分の父の生家に帰省する為、東京駅に向かった。 東京駅のホームに着くと、父は私を既に入線していた列車の一番前に連れて行き、私を抱き上げてシューッ・シューッと音を立てながら白い息を … 続きを読む

本の紙面がPCの画面より心地良い理由

書かれた文書を読む時、PCではほとんどの場合白い画面上に描かれた黒い文字を読む。 一部エディターなどでは画面が真っ黒になって、そこに白い文字が描かれる物もあるが、画面に画像を貼り付けた場合の違和感などもあり、利用されるケ … 続きを読む

夢に映る心の風景

夢を見ると面白い事がたくさんあるが、多くの場合目が覚めてすぐに忘れ始め、すっかり覚醒した頃にはそのあらすじも登場人物の顔もほとんど忘れてしまう。 その全てを潜り抜けてしっかりと記憶に残って、夢で見た事を人にしっかりと語れ … 続きを読む

欲望の果てに暴走する国々、沈黙する誠実

「ああ言えば上祐(じょうゆう)」と言う言葉が今から30年近く前に流行した。 オウム真理教の地下鉄サリン事件で首謀者・教祖の麻原彰晃が逮捕された後、元幹部であった上祐史浩氏がTV討論会などに出演し、投げかけられた質問に即座 … 続きを読む

年齢が教えてくれた「親しい人との適切な距離感」

友人・知人の中には夫婦関係が必ずしもうまく行ってないと言う人がいる。 それも昔から悪かったのではなく、高齢者になってから関係がうまく行かなくなったと言う。   お話を良く聞いてみると、いずれも退職を機に問題が始まった様で … 続きを読む

「朝陽にはパワーがある」 ~ 生命の源に向き合う時間

亡くなった叔父が夕方になるとコーヒー・カップを片手に病院の横を流れる川の土手に上がり、ずっと沈みゆく夕陽を眺めながら「朝陽と夕陽は身体にいい。パワーがある。」と言っていたと言う話を従妹から聞いた。   その話は凄く気にな … 続きを読む

歳を重ねて挑む、終わりなき課題 ~今の歳でなければ出来ない事~

やるべき事が決められている学生や社会人時代は、黙々と決められた事をやって来た。 出来不出来はともかくとして、それが課題として与えられていて、それを全うする事が責務だった。   学生時代は小学生時代から宿題と言う課題が与え … 続きを読む