「道」を追い、「未知」に憧れる
人生を生きてきたらこそ抱くようになった、来世の夢がある。 私は三十年ほど前から、「来世ではジャンボ機の国際線パイロットになる」と決めて生きてきた。 しかし最近は、それを上回る夢が芽生え、私の心を揺さぶるようになった。 … 続きを読む
私の独りごと発信拠点です。みなさんのお言葉も残せます。
人生を生きてきたらこそ抱くようになった、来世の夢がある。 私は三十年ほど前から、「来世ではジャンボ機の国際線パイロットになる」と決めて生きてきた。 しかし最近は、それを上回る夢が芽生え、私の心を揺さぶるようになった。 … 続きを読む
私は我が家への被雷経験がある。 もう二十年くらい前の話である。我が家に雷が落ちた。 落ちた場所は庭に建てたアマチュア無線の鉄塔のてっぺんだった。 そこにはまるで避雷針のような長さ3メートル近いUHF帯の垂直無指向性アンテ … 続きを読む
解明することと創作することは、一見するとまったく異なる行為に見える。 解明とは、自然や社会に隠されている事実や法則を明らかにすることであり、創作とは、新しい作品を生み出すことである。 前者は真実を探究する営みであり、 … 続きを読む
私は長い間、自分がどれほど恵まれていたかに気づかずに生きてきた。結婚し、二人の子どもに恵まれたことも、当時はごく当たり前のことのように受け止めていたのである。 結婚してすぐ、立て続けに長女、そして長男を授かった。何の苦労 … 続きを読む
ペンを執って文章を書く。筆をとって絵を描く。五線譜を埋め曲を作る。カメラを構え写真を撮る。 こうした行為は、何かを創り出そうとする営みである。多くの人がそのことに熱中し、自分の感性を絞り出しながら、少しでも納得のいく作品 … 続きを読む
庭の鉢植えの花に小さな蜂が何度も止まっては離れ、また別の花へと飛んでゆく。一生懸命蜜を探し、命をつないでいるのだろう。 生き物は今も昔も変わらない。生きるための営みを淡々と続けている。 そんな蜂の姿を眺めていたとき、ふと … 続きを読む
私にとってバイブル的存在である山田洋次監督の「男はつらいよ」は、単なる娯楽映画ではなく、人間として生きる上での大切な教えに満ちている。その教えを挙げ始めたら、羅列するだけでもひとつのエッセイには収まりきらないだろう。 … 続きを読む
私がスペインで「人生を謳歌する」というラテン世界の生き方を学んで帰国した1985年の冬、小林旭の『熱き心に』がリリースされた。 旅先の四季折々の姿に、熱い想いを寄せたまま別れた女をなつかしく想い焦がれる気持ちを重ねて … 続きを読む
「親孝行したい時に親はなし」というが、親が健在なうちは、孝行どころか、親に向き合い真剣に理解しようと考えたことすらなかった。 そのことに気づき、もっとも大切な存在に正面から接することなく見送ってしまった自分の不甲斐なさを … 続きを読む
かつて天体観測に情熱を燃やした私が、過ぎ去った日々を思い起こし、気持ちが揺れ、心が静まるまで時間を要したテレビ報道があった。 それは、全国の200人ものアマチュア天文家たちが協力して行った観測プロジェクトの話であった。 … 続きを読む
生きていく間には、周囲の人間とのいさかいは避けられない。くだらないこと、重さのあること、価値観に関わることなど、その性質と深さは様々だ。 最後まで折り合いの悪かった亡くなった姉のこと。 若くして亡くなった職場の同僚と … 続きを読む
普段散歩で歩くときに、油断をすると靴の底を「ずっ、ずっ」と擦る音を立ててしまう。脚を持ち上げる力が落ちてしまう、加齢の典型的な現れである。あわてて周りを見回して誰も聞いていなかったことを確認する。 意識していれば起きない … 続きを読む
私には人生の中で一貫して追いかけてきたものと、波のように押し寄せる対象を、刀で切り進むように逃さず掴み、骨まで味わい尽くし、最後には骨だけを置き去りにしてきたものがある。 もちろん、どちら敵ではなく、惚れ込んだ対象である … 続きを読む
大分の親戚から箱いっぱいのカボスが届いた。毎年頂いているとても楽しみな贈り物だ。その香り高い果実は、絞って焼きサンマにかければ夢心地だ。このためにカボスがあるのではないかと思うほどの、涙が出そうな味のデュエットだ。 絞っ … 続きを読む
これだけ多くの人が獰猛なクマの被害に遭い命を落としているにもかかわらず、人里に下りて民家に潜んだクマを、緊急銃猟で駆除した自治体に罵声を浴びせる人が何人もいる。 そんなニュースを見て、人間社会はそうした人々も含めて構成さ … 続きを読む
「Life’s but a walking shadow」(人生は歩き回る影に過ぎない) ―― 人生には実態がなく、人間は影のように消えゆく存在だ。 「All the world’s a st … 続きを読む
世界はいま、国家レベルでの利己主義化という構造変化のただ中にある。 米国は従来の国際秩序の維持役を放棄し、右傾化と排外主義を強め、国境に壁を築き、移民の流入をかつてないほど拒絶している。かつて「自由と寛容」の象徴であった … 続きを読む
私のかつての大学時代の学友だった男とは、今でもやりとりがあって長年の交流が続いている。 彼は最初に勤めた公務員の世界に嫌気がさし、三十になる頃に安定した職を捨てて一般企業に転職した。 当時の公務員の働き方は今ほど厳しくは … 続きを読む
プログラムの違和感 私は、東京に拠点を置くあるオーケストラの定期演奏会に頻繁に足を運んでいる。自宅から通いやすい場所にある、私の好きなコンサートホールで演奏が聴けることはありがたい。 特別に長い歴史を持つ楽団ではない … 続きを読む
昭和の時代は、旅行は特別な贅沢であった。 新婚旅行も国内が普通で、東京に住んでいても、目と鼻の先の熱海が良く選ばれた。 ごく一部の恵まれた人がハワイを選んだと聞けば、周囲は大騒ぎになったものだ。 時代は変わり、海外は … 続きを読む
沈黙を形づくるもの 私の過去には、声を上げて語ることをためらう出来事が少なくない。 言えない話と、言わない方がよい話、そして言いたくない話。 それらは形を変えながら私の沈黙をつくり、今の私という人間の輪郭の一部を形づ … 続きを読む