「道」を追い、「未知」に憧れる

人生を生きてきたらこそ抱くようになった、来世の夢がある。   私は三十年ほど前から、「来世ではジャンボ機の国際線パイロットになる」と決めて生きてきた。 しかし最近は、それを上回る夢が芽生え、私の心を揺さぶるようになった。 … 続きを読む

消え去らない、私が人生で切った世界

私のかつての大学時代の学友だった男とは、今でもやりとりがあって長年の交流が続いている。 彼は最初に勤めた公務員の世界に嫌気がさし、三十になる頃に安定した職を捨てて一般企業に転職した。 当時の公務員の働き方は今ほど厳しくは … 続きを読む

物欲が静かな願いに変わるとき

私はいつも、すぐれた機能を持った物や、新しく開発された物に心を奪われて生きてきた。 それは単なる飾りとしてではなく、夢を形にするための「道具・材料」として、常に私を魅了し、支配し続けてきた。   俗に言う「物欲」である。 … 続きを読む

ヒエラルキーの呪縛を超え、矜持を貫く

小説でも映画でもテレビのドキュメンタリー番組でも、描かれる「人生の優等生コース」は、一流企業に就職し、人より早く出世して、課長になり、部長になり、取締役になるというサクセス・ストーリーである。   出世の終着点は、常務、 … 続きを読む

心の中に飾る錦

『男はつらいよ』の第七作「奮闘篇」には、三十数年ぶりに寅を産んだ母が葛飾柴又のとらやを訪ねる場面がある。 寅さんは、とらやの主人の兄が芸者に産ませた子であり、その母という人は、寅さんを母として育てたことのない女性だった。 … 続きを読む