その人にしか創れないもの

思い出す限り、私が人生で最初に「創作らしき体験」をしたのは、小学五、六年生の頃だった。 通っていた小学校の校門のすぐ脇には大きなヒマヤラ杉が立っており、私はそれを絵の具でスケッチした。 なぜかその絵がどんなものであったか … 続きを読む

春の門出と人生航路

今年も入社式の季節がやってきた。 テレビで報道されるさまざまな会社の入社式風景は、とてもノスタルジックだ。 何と言っても社会人としての第一歩を踏み出す瞬間である。 昔と違うのは、どこの会社でも外国人を数名採用しているケー … 続きを読む

「偉人」という言葉への疑い ― なぜ私たちは権力者の物語に酔ってしまうのか

今放送されているNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に始まり、テレビや映画で歴史上の偉人を取り上げた作品は昔から数多くある。 私はこの類の作品を見るたびに、複雑な思いにとらわれる。 「偉人とは何か」という、歴史を振り返る際の基 … 続きを読む

しゃべることと書くことは同じではなかった

noteはnoteでも、Speechnotesと(スピーチ・ノート)言うPCでもスマホでも動くソフトがあるのだが、つい最近になって初めて試してみることにした。 いま流行りの「音声文字起こし」専用ソフトである。 スマホでA … 続きを読む

スマホ時代に子供を守るということ

昨年末、オーストラリアでは16歳未満の子供がSNSアカウントを持つことが禁止された。 特に12〜15歳は脳と心の発達段階にあり、メンタルヘルスへの影響が大きいという医学的根拠に基づいた措置だ。   成長への悪影響にとどま … 続きを読む

生きていて恥ずかしいと思わないのだろうか

毎日のニュースでは、詐欺事件が頻繁に報道されている。 金をだまし取ったり、若い女性を言葉巧みに誘い、時には暴力までふるって水商売や売春をさせ、金をむしり取る男たちが後を絶たない。   私はホームページの運用歴が四十五年近 … 続きを読む

心の中に飾る錦

『男はつらいよ』の第七作「奮闘篇」には、三十数年ぶりに寅を産んだ母が葛飾柴又のとらやを訪ねる場面がある。 寅さんは、とらやの主人の兄が芸者に産ませた子であり、その母という人は、寅さんを母として育てたことのない女性だった。 … 続きを読む

他愛もない日の、かけがえのない幸せ

「他愛もないことの繰り返し」――それこそが、人生の営みの中でふと感じる、ほのかな幸せなのだと思う。 妻が具合が悪かったので、娘が家事を手伝いに来てくれ、私と一緒にスーパーに買い物にも行った。 本当に幸せで楽しい時間だった … 続きを読む

飛行中のコックピットを尋ねた日々

2001年にアメリカで発生した同時多発テロ以降、世界中で旅客航空機内のセキュリティは大幅に強化され、コックピット(操縦室)は常時施錠され、立ち入り制限が厳重に課されるようになった。 乗客はもちろん、許可された関係者以外は … 続きを読む

「懐かしさの原風景」

テレビや映画を観たり、人の話を聞いたりして「ああ、懐かしいなぁ」と思うことがよくある。 ふと思ったのだが、懐かしさの原点は人によってさまざまなのではないか。 幼少期、小学校に通っていた頃、元気いっぱいの高校時代、大学で過 … 続きを読む

二股をかけることが推奨されるAIの世界

今般Okapi noteの立ち上げには、少しでもnoteに近づきたいとの思いがあったし、「ユーザー参加型ブログ」という機能単体のサイトになるため、気合を入れて初めてWordPressと言う仕組みを使って構築することになっ … 続きを読む

旧交を温めないという選択

「旧交を温める」という言葉があるが、私にはなどうにも苦手な行為だ。 小学校時代から「同窓会」と名の付くものには一度も参加したことがない。 長年勤務した銀行の同期会も毎年開催され、今でも招待メールが届くが、これなどは特に絶 … 続きを読む

地図に刻まれた、一年間歩いた朝の五キロ

ゴミ拾い散歩を始めて、そろそろ一年になる。毎朝、ほぼ二時間かけて五キロ近くを歩いている。 拾いながら歩くので、距離のわりに時間がかかる。 レジ袋とトングを以って妻と二人で歩く時間は、精神的にも健康的にもとても良い機会にな … 続きを読む

書くと言う事

私は若い頃から「書く」事が好きだし、書く時は入魂して熱中して書く。 ただし日記は書いた事はないし、小説は読む根気すらない位なので書ける訳もないし、エッセイはこの歳になって初めて細々と書く様になっただけだ。 こう言ったいわ … 続きを読む

エッセイ

私の妻はもう30数年前から「随筆の会」と言うある先生を囲んだ主婦の集まりに参加していて、月に一回決められたテーマでエッセイを書いている。   1年ほど前に溜まり溜まった過去のエッセイ作品をすべて集めて編集し、製本材料を買 … 続きを読む