評価の外側で生きる ―― 博物館の片隅で

若い作家の卵が部屋にこもり、朝から晩までペンを走らせ、書斎の床には書き損じた丸められた原稿が散らばっている。そんな光景がよく映画に出てくるくらい、作家が世に認められ成功への道を登り続けていくのは、容易なことではない。   … 続きを読む

空白の高度

自分の才能はもう枯れてしまったのか――。 ここのところ、創作の高度が低く、ずっと低空飛行が続いている。今日も地上すれすれで、機体の腹を民家の屋根に擦りそうな感覚のまま、座席ベルトを締め直し、覚悟を決めて操縦桿を握りしめて … 続きを読む

その人にしか創れないもの

思い出す限り、私が人生で最初に「創作らしき体験」をしたのは、小学五、六年生の頃だった。 通っていた小学校の校門のすぐ脇には大きなヒマヤラ杉が立っており、私はそれを絵の具でスケッチした。 なぜかその絵がどんなものであったか … 続きを読む