残す物・手放す物

私の叔父の一人は、確か九十七歳になる。叔母を早くに亡くし、ずっと一人住まいを続けているが、大のツバキ好きだ。趣味が高じて日本ツバキ協会の副会長を務めている。叔父はツバキの新花育成の第一人者で、十件もの新花を登録し、注目を … 続きを読む

真空管の灯りに宿る私の足跡

どうでも良い「独りよがり」と思われるかもしれないが、「自分にしか価値がない自分の足跡」がどれだけ自分の心を温かく照らしてくれるのか、あらためて知ることになった。 私のいくつかある趣味の中で一番熱中したものは「アマチュア無 … 続きを読む

外国語に浸る生活 ―― VPNと海外テレビがもたらす新しい日常

青春時代、私は英語に夢中になっていた。 初めて外国語というものに触れ、自分の世界が少し広がったような感覚を覚えたのを、今でもはっきりと覚えている。   その後、勤務先の発令でスペインに留学することになり、そこでスペイン語 … 続きを読む

燃え盛る季節の後で

私の人生には、「ほどほど」という加減がなかった。 ひとたび火がつけば、空の雲を焦がすほどに燃え盛る。 学生時代から、やると決めたことには全エネルギーを注ぎ込み、我を忘れて未知の世界へ突き進んできた。   その異常なまでの … 続きを読む

四十年越しの友情

もう数年前の話になるが、突然、マルシアルという、四十年前にスペインの大学の学生寮で生活を共にした友人からメールが飛び込んできた。   そのメールは、私に一肌脱いでもらえないかという依頼だった。 四十年ぶりだというのに何事 … 続きを読む

「経済バブル時代の申し子」が辿った道

会社員になって脂が乗って来た30代、私はバブルの真っただ中にいた。 経済はどんどん成長し、景気は良くなる一方で、すべての企業で給料は毎年の様に上がって行った。   バブル経済の成長が更に勢いを増し、物価は上がるがそれ以上 … 続きを読む

歌う符号

「モールス通信」をご存知の方は、戦争での通信業務の担当者、船舶などの通信業務の就業者、アマチュア無線家に限られると思うが、大変味のある世界だ。   「モールス通信」は、自動車のクラクションを数回断続的に鳴らすと出来るよう … 続きを読む