嘆きが仕上げる、人生という物語

私はこれまでの体験から、自分の脳の記憶力には偏りがあり、関心を寄せたものにしか集中しないことを知っている。最近は加齢によって記憶能力そのものが低下し、いまや妻の記憶力の助けがなければ、私は過去の出来事に無責任な人間として … 続きを読む

血縁を越えて現れた、お兄さん・お姉さん

私には、三歳上の姉が一人だけいた。とても気丈な人で、私がいじめられたと知ると、「よぉし、かたき討ち!」と言って家を飛び出すこともあった。 私は明らかに姉に守られていた。それは、男として、幼心に芽生え始めたプライドを少しず … 続きを読む

外国語に浸る生活 ―― VPNと海外テレビがもたらす新しい日常

青春時代、私は英語に夢中になっていた。 初めて外国語というものに触れ、自分の世界が少し広がったような感覚を覚えたのを、今でもはっきりと覚えている。   その後、勤務先の発令でスペインに留学することになり、そこでスペイン語 … 続きを読む

なぜ私はここで書き続けるか

どんなきっかけでこの場を見つけ、エッセイを書くようになったのか、細かいことは覚えていない。 ただ、漠然と現役を引退した心の空虚感を埋めようとしてペンを執ったことだけは間違いない。   私は自分勝手に、やりたいことに熱中し … 続きを読む

小さな背中に託すもの

いつの間にか、中国による台湾統一の可能性が現実味を帯びて語られるようになり、中国の海洋国家化を警戒して防衛戦略の再構築が迫られている ―― そんな見出しが新聞の一面を飾る日が続いている。 ついに政府内部でも、その日が来た … 続きを読む