テレビを見ていると、どうにもリモコンが手放させない。 頻繁にチャンネルを変えたくなるからだ。 変えた先から、またすぐ別のチャンネルに変えたくなることも多い。 放送局が悪いのではない。 放送内容を見聞きしたくない私の問題なのだ。
いくつか典型的な例がある。
某大国の大統領。
顔を見たくないし、発言も聞きたくない。 そして彼に関わるニュースも耳に入れたくない。 尊厳に輝いていた偉大な国を、みっともない小国に貶めた、歴史に名を残す恥知らずの人物。 これはチャンネルを変えたくなる代表格だ。 ちなみに赤い帽子は、私は何年も前からアンダーアーマー製を愛用している。 私の方が先なのだから、真似したなどとは絶対に言われたくない。
某共産主義国家のニュースやドキュメンタリー番組。
申し訳ないが、私は民主主義を支持する民主主義国家の国民だ。 本来は興味深い文化と伝統に満ちた魅力ある国なのだが、政治体制がすべてをひっくり返してしまった。
クマ出現のニュース。
もういい加減にして欲しい。 あれは「害獣」だ。 人間に百パーセント害を及ぼす存在だ。 いったい何人が犠牲になれば気が済むのか。 「害虫」を保護する人間はいないだろう。 なぜ自然環境に保護するのか。 黙って自然環境から百パーセント駆逐し、種の保存をしたいなら動物園や「熊ランド」でも作って保護すればいい。 毎度おなじみの憤懣やるかたない虚しい話題は聞きたくない。
私が訪れた懐かしい国々のドキュメンタリー番組。
これはまったくの個人的理由で、誰にも責はまったくない。 見るだけで懐かしさが込み上げ、胸が苦しくなるからだ。 もう体験は嫌というほどしてきたので、海外旅行とは決別した。 きりがないからだ。 その私にとっては、禁煙したあとにタバコを目の前で美味しそうに吸われるのと同じだ。 決別したのだ。 君子としては危うきに近づきたくない。
何億円も盗んで犯人が捕まらないというニュース。
悪者が大儲けをしたニュースは、自分が損をしたわけでもないのに腹が立つ。 悪事を働いて成功し、のうのうとしている人間がいると思うと、本当に胸糞が悪い。 障害事件や殺人事件なら、罪を犯した人間は一生苦しむに違いない。 しかし高額窃盗犯は、その後は真面目に働かず、知らん顔で悠々自適の人生を満喫するのだろうと思うと、不愉快極まりない。
応援している野球選手の活躍が精彩を欠いているニュース。
私は風上にも置けない野球ファンだ。 というか、「ファン」とは呼べない存在だ。 「勝てば官軍」で、勝っているときは一生懸命応援するが、不調になると、見向きもしないし、見たくもなくなる。 でもその程度の関心しかないのだからしかたない。 もとより、あまりスポーツには興味がない。
こうして除去すべきフィルターが増えてきた最近は、リモコンに手を伸ばす頻度がかなり増えた。
世の中に問題が増えたのか、それとも私が加齢で許容力が低下し、好き嫌いが激しくなったのか。
私には断言できないし、したくない。