子育て中のわが子達に

パパが自分自身やお前たちを振り返って確信を持って言える事がひとつあります。

 

親がいくら頑張っても子供の性(さが)を変えることはできないと言う事です。

「三つ子の魂百までも」と言うがその通りです。 「持って生まれたもの」は変わらないし変えられないのです。

 

パパは学者の家庭に生まれ、名家で生まれ育った頭脳明晰で愛情あふれる母に育てられましたが、そんな両親とはかけ離れた人間となりました。

恵まれた家庭で育ち、まだ親の指導が行き届いていた中学生時代は最優等生になり生徒会長にも選出されましたが、高校生時代は趣味に夢中になって夜遊びにも走り、誰もが目を疑うように道を踏み外し、成績も最劣等生まで落ちました。 大学には一浪後、やっと補欠で余分に入学金を払って私立大学に入学できる様でした。

 

しかし大学卒業時には、運良く趣味に対する研究熱心さを買われ、当時文科系では人気度最高であった日本のトップバンクに就職できました。 ちょうど就職不況と言われた年だったので、採用枠は極端に縮小し、多くの企業がこの波を乗り切れる一風変わった人間を求めたからでした。

 

ならそこでその千載一遇のチャンスを活かしてその名に恥じない模範的企業人として真面目に過ごせたかと言えば、そうではありませんでした。 自分の置かれた状況を冷静に考えることはなく、小さい時から持っていた「良い事であろうと悪い事であろうと自分のやりたい事に熱中する」と言う、我儘に快楽を追い求める行動スタイルが変わる事はありませんでした。

 

まさに「三つ子の魂百までも」です。 あのとても恵まれた家庭環境でも、それに相応しい子供には育たなかったのです。

 

銀行を退職後、いくつかの新しい会社に新しい人生を求めようとしましたが、懐の深い大企業ではなんとか自分の居場所があっても、小さな会社にパパの居場所はありませんでした。 しかし「最後の一手」で、自分が夢中になっている趣味の世界で個人事業を立ち上げてから人生は大きく変わりました。 それから十数年間かけて日本には存在していなかった新しい技術開発をする事に熱中し、そこで人生で初めて職業の世界で成功を収める事ができたのです。 自分の長所がそのまま仕事につながったからです。 年齢的に人生最後のチャンスでしたがなんとか間に合ったのです。

 

親に子供を思ったように育てる事はできないのです。

唯一できる事は、子供の長所を育ててあげる事です。 是非子供の長所を見出して育ててあげて下さい。 長所は人を救います。

 

パパもあの恵まれた愛溢れる家庭環境で、研究熱心さや情熱的である事などの長所だけは育てて貰えたので今の自分が有るのだと思います。 もしパパに長所が育ってなかったら確実に何処かで破滅していたに違いありません。

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