01:勉強のしかた |
イタリア語だけでなく、他の言語の習得の参考になるかもしれません(反面教師かも)。 まず、イタリア語はほとんど独学です。イタリアに滞在したいと思っていなかったので、日本では勉強しませんでした。仕事の研修として来る時に、ただ、旅行者用の会話集とポケットサイズの辞書を持ってきて、それで約半年滞在する事になってしまいました。 一ヶ月くらいのつもりが、仕事の関係でこんなに長期になってしまったのですが、とにかくベネチアがとても気に入ってしまい、帰国の際はつらくてたまりませんでした。 さて、言葉ですが、イタリアに着いた時は、自己紹介しかできないレベルでした。 会話集も読みましたが、ポケットサイズの辞書は肌身離さず、通勤の時間に毎日読み進めていきました。 その辞書は、結局4、5回読みました。 AからZまでの単語を一つずつ読んでいくのです。 おかげで、単語の成り立ちが自然と身についたように思います。 動詞が名詞や副詞、形容詞に変化しますが、その感覚がわかるようになりました。 ということは、一つの単語を知る事によって、名詞形、形容詞形が想像つくので、わかる言葉の数がグンと増えます。(もちろん、新しい単語を発明してしまう事もありますが) 今でも、時々、辞書を読みます。 英語のYES, NOにあたるイタリア語のSI, NOという基本的な単語でも、辞書を読むと、意外な使い方や新しい発見があり、言葉の幅を広げてくれます。 もう一つ、私が注意深くやった事は、人の言葉をよく聞く事です。 わからなくても耳に入れる。 そうする事によって、辞書を読んだ時に、"この単語、聞いた事がある!"と、意味と一緒に頭の中に入っていく事になります。 そして、よく聞く事によって、話し方も自然になっていきます。 ちょうど、子供が言葉を覚えていくように、周りの人の言葉を聞いて、真似するうちに、動詞の活用なんて考えないでいいくらい、自然に口に出るようになりました。 幸い、イタリア語の発音は、日本語に似ているので聞きやすいし、話しやすいし、文字もほとんどそのままローマ字読みでとっつきやすい言語です。 しかし、書くのは難しいですね。 LとRの発音の違いも、実は、あやふやなので、書く時に困ります。 言い訳をすれば、ベネチア方言はRを巻舌にしないで、日本語のラ行に似た発音なので、意識しないでしゃべってしまうんです。 書く時は、単語一つ一つ辞書で調べて活用等を確認して、何度も同じ単語につまずき、私ってなんて頭が悪いんだと、どれだけ思った事か!!! もう、私は、イタリアで、いったい何をしているんだ!!と怒りさえ湧きます。 でも、短い文章でいいから始めて、だんだん文がスムーズに書けるようになると、スムーズに理解できるようになり、語学力も一段と増します。 人の雑談も自然に耳に入ってくるし、人の話に割り込めるようにもなります。 今の私の課題は、定冠詞、不定冠詞を理解する事と、単数形、複数形を身に付ける事です。 これは、一年くらい前からの課題で、できるだけ意識するようにしていますが、まだまだうまく感覚がつかめません。 複数形でつまづくのは、形容詞も副詞も複数形になるからです。 でも、副詞が形容詞につく時は変化しなかったり、所有格がからんでくるとややこしい。 定冠詞と不定冠詞は、日本語にない感覚だし、英語と違う使い方もするし、お手上げ! ちょっとはわかってきたけど、70%くらいあやふやです。 誰か教えて! |
>>「イタリア語の世界」へ戻る時はこのウンドウを閉じて下さい | 次のコラムへ >> |