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              外国語ing My Way
         情報マガジン NO.SAMPLE号  2004.XX.XX配信
  サポート・ホームページ:http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
             メール:jr1maf2@ki.rim.or.jp
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●こ
れが本メルマガのサンプルです。 創刊後、第一弾としてお届けする「外国
 語ing My Way バイブル・シリーズ」の連載サンプルになります。

●内容としては、毎回上記のようなシリーズ物連載記事に加えて、各号読み切り
 の記事、およびサポート・ホームページの掲示板で頂いた読者の皆様からのご
 意見ご相談のフィード・バック記事などを加えて行く予定です。
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 連載記事コーナー : 外国語ing My Way バイブル・シリーズ 第XX回
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はじめに

自分の回りにいる英語をペラペラ話せる人たちをみてうらやましく思ったことは
ありませんか? 外国語を駆使して格好よく国際舞台で仕事をしている人、海外
旅行しても言葉が得意だからどんどん現地の人たちの世界に入って行って貴重な
体験をしている人、インターネットで海外のサイトにアクセスして気軽にブラン
ド品や日本では手に入らないものをショッピングしている人を見て、自分もそう
出来たらいいなぁと思ったことはありませんか?


日本では中学校、高校、大学と10年近い英語教育が施されているにも拘らず実
生活で英語を自由に使いこなしている人がどれだけいるでしょうか? それ故に
「日本の英語教育は受験の為の教育だ。間違っている。」と言った話も耳にタコ
が出来る位聞いていると思います。

私は「日本の英語教育は間違っているとか?」と聞かれれば、「間違っている」
と答えると思いますが、必ずしもすべての原因が教育方法にあるとは思っていま
せん。 もっと、日本人の一般的性格・素質・行動様式等に根本的な原因がある
ような気がしてならないのです。 それは、そもそも語学の習得とは何か?と言
う事を考えれば見えてきます。


私は英語・スペイン語・韓国語をかなり自由に話し読み書きし、タイ語も基本的
表現を話し読み書きする事ができます。 更に、現在はタガログ語(フィリピ−
ノ語)、中国語を勉強中です。 自分が通って来た外国語習得の道のりを振り返
り何が一番大切であったか考えてみると、「その国の言葉でその国の人と絶対に
話をしたい、コミュニケーションをしたい」と言う強い情熱を持つ事にあったよ
うな気がします。


すなわち、学校でどのような教え方をするか以前の問題として、各個人が外国語
の学習に対してどのような動機を持っているのか、どのような持ち方をしている
のかが、大切であると思うのです。


本講では、私が自らの体験の中で得た外国語習得にかかわるノウハウや、外国語
を習得する事により自分をとりまく世界がどのように変わって行くのかを様々な
角度からご紹介致します。既に外国語に強い関心を寄せられている皆様にとって
れがひとつの参考になり、更に皆様自身がそれによって大きな幸せを掴む事につながれば
これにまさる喜びはありません。

平成16年5月25日


第一章 外国語の価値とあなたの人生

1.外国語はあなたの世界を何倍にも拡げてくれる

外国語を習得しようと思う方は誰でもそれを使いたい、使って何かに役に立てた
いと言う考えや望みがあるのだと思います。 具体的には仕事で外国語を使いた
い(使わなければならない)、外国の友達と交流したい、外国文化への理解を深
めたいなど、様々な動機があるでしょう。 言葉はコミュニケーションのツール
ですから、そのツールの取得によって色々な作業ができるようになる訳です。

しかし、外国語の習得の効果を考えるときに、そう言った個々の作業の実現だけ
に目を捉えられているとしたら、学校での勉強は試験で良い成績をとるためと言
っているのに等しい気がします。 学校での勉強が、現代社会において知的に活
動し、幸せに生きて行ける為の人間形成の為であるのと同じように、外国語の習
得そのものについても、更に大きな観点から認識する必要があります。

私が31歳の時、当時勤めていた大手都市銀行からスペインへの留学を命じられ
ました。 それまでは幼い時からアメリカに憧れて、英語とアメリカ一辺倒で生
きてきた私にとって、それは青天の霹靂の出来事となりました。 詳しくは後章
でご紹介しますが、私にとってはそれはまさに「革命」でありました。 今まで
自分の中に築かれていた世界観が大きく変えられたのです。 これが世の中だ、
世界だと思っていたものが横に押しやられ、目の前になんとも魅力に溢れた世界
が大きく横たわり輝いていたのです。 あれから20年以上を経た今でも、あの
時のショックは忘れる事ができません。


その時まで、スペイン語を習得するまでは、その存在も知らなかったし、知って
いたとしても理解することはできなかったはずである世界が、今や自分にとって
なによりも捨てがたい胸のときめく存在となり、それまで30年間かかって築き
上げて来た世界観が大きく変えられてしまったのです。 自分のそれまでの無知
さに気付き、そしてそれが今救われた事に安堵と至極の幸福感をかみ締めたもの
です。 まるでそれまでの30年間が片目でしか生きて来れなかったのが、その
瞬間から初めて両目を開けて生きることが出来るようになったかのようでした。

その後、タイ語、韓国語を習得した時も、そして現在学習中のタガログ語(フィ
リピーノ語)、中国語も、それらを習得する度に、あるいは学ぶにつれ、同じよ
うに自分の前の世界がどんどん大きく広がって来ました。 もちろん、20年前
にスペイン語を習得した時のようなショック感はもうありません。 なぜならば
既に外国語が自分の世界を大きく広げてくれるのを知って、それを期待してチャ
レンジして来たからです。 私がスペインと出会う前に認識していた世界と、今
現在私が認識している世界の大きさが何倍になっているのか良くわかりませんが
少なくとも小学校・中学校時代の世界(子供の世界)と、社会人となってからの
世界(大人の世界)くらいの差がある、と言ったらお分かりいただけるでしょう
か。


外国語はもちろんそれを使う(作業)の為に習得するのですが、それは私たちの
人生を大きく広げ、豊かにしてくれる最高のツールであると言う事に着目すべき
であると思います。 そして、とう言った高い次元での意識があれば、外国語の
勉強の苦労なんて、なんと言う事はありません。 楽しくて楽しくて仕方なくな
るはずです。 そして楽しくなったら、信じられないスピードで実力が付いて行
くのを感じると思います。


2.外国語は、誰にでも幾つになっても必ずモノにできる

「外国語の習得は若いうちじゃなきゃだめだ」と言う事を良く聞きませんか? 
私は自信を以って真っ向からその言葉を否定します。 


もう一度私の外国語習得暦を振り返ります。 学生時代に英語を身につけた後、
31歳でスペイン語を習得しました。 次のタイ語は46歳の時でした。 更に
韓国語は48歳から始めました。 そして今52歳の私はタガログ語(フィリピ
ーノ語)と中国語を順調に習得中です。  英語、スペイン語と韓国語の3ヶ国
語については、色々なシーンで特に不自由もなく使いこなせるレベルです。 注
目して頂きたいのは48歳から始めた韓国語ですら、今やプライベートの生活か
ら時には仕事上でも使っています。 新聞や本も細かいこと言わなければ辞書無
しでわかるし、手紙書くのも困りません。 日常会話に至っては全くと言ってい
いほど困ることはありません。 わかりやすく言うと韓国語しかわからない韓国
の女性と今すぐ結婚して韓国のいなかで親戚一同と一緒に生活しろと言われても
何も不安がない程度です。(笑)

「そんな事言ったって、若い時と年取った後とではだいたい記憶力が違うじゃな
いか! この年で今更新しいことなんか覚えられる訳がないよ。」と言われるか
もしれません。 それはそうです、人間の頭の記憶力が歳と共に低下して行くの
は避けがたい生理的事実です。 自ら体験し、実証して来た私が言いたいのは、
それを否定する事ではありません。 私が自信を持ってお話ししたい事は、「記
憶力の低下は努力で補えば良い」と言う事です。 若い人と比べて、自分の記憶
力が2分の1しかないと思うのだったら、若い人の2倍努力すればいいのです。
若い人が1時間で覚えることを2時間かければいいだけの事なんです。 ただそ
れだけの事なんです。


だいたい若い人だって外国語はダメだと根を上げてる人がたくさんいるじゃない
ですか。 もっとも大切な事は、「絶対この言葉で、その国の人と話してやるん
だ!絶対コミュニケーションをしてやるんだ!自分はそうなりたいんだ!」と言
う熱い情熱だと思います。 それがない人は、例え若くても語学は身に付かない
のです。 一般的に歳を取ると語学の習得は無理だと言われるのは、実はその能
力がないのではなく、それを支える情熱が無くなっているからなのだと私は思っ
ています。 歳を取っていても、そういう熱い思いを持てる人は、黙っていても
若い人の何倍もの努力をしていると思います。 そしてそれさえあれば、必ずモ
ノにできるのです。 モノにできるまでの期間が他の人より一年早いか遅いかが
問題になるでしょうか?



3.何が成功のポイントか

外国語の学習は言わば自分の脳のトレーニングです。 決して学問をするのでは
ありません。 優秀な脳みそは必要ないのです。 だいたい何処の国に行ったっ
て全ての国民がその国の言葉を話しているじゃないですか。 繰り返します。外
国語の習得に優秀な頭は必要ないのです。
外国語の習得が自分の脳のトレーニングだと言う事を自ら証明した私の体験をお
話しましょう。

私にとっての最初の外国語である英語を習得するのには何年もかかっています。
今の日本の多くの人がそうであるように、中学校、高校の6年間に加え大学の教
養課程2年間と、学校だけで8年間。 私の場合はこれに加え、後でご紹介する
ようにアマチュア無線などを通じてかなりの量の勉強をしました。 仮に全部で
10年としましょう。

ところが、二番目の外国語のスペイン語の習得は、なんとたったの1年3ヶ月で、
10年もかかって習得した英語とほぼ同等のレベルまでできてしまったのです。 
もちろん、スペイン語の場合は実際にスペインに留学した訳ですから、日本で勉
強した英語と比較することは到底できません。 しかしどんな手段を取ったにせ
よ、あれだけ気合をいれて10年間も必死に勉強した英語に迫ってしまえたのは何
か他にも理由がありそうです。

三番目の外国語はタイ語でした。 タイ語は残念ながら中途にして韓国に狂って
韓国語に集中没頭する結果となった為に英語やスペイン語のレベルまでモノにで
きないままでいますが(その内再開するつもりですが)、たった一年間、それも
通勤電車と会社のトイレ、喫煙室でタバコを吸う時間以外は家で勉強したことは
一度もなかったのにもかかわらず、難しいタイ文字も読み書きできるようになり
基本的な会話はかなりできるようになりました。 これは驚くべき成果であった
と思います。

四番目の外国語である韓国語は、それこそ死ぬ気になって勉強をしましたが、始
めてちょうど一年目に、来日した韓国人(韓国語以外は英語も日本語もまったく
話せない方でした)と寿司屋さんで一晩語って飲み明かすまでになってしまいま
した。 例えヘタクソでも、まがりなりにも韓国語だけの環境でお互いに飲み明
かせたと言う事は結構驚くべきことではないでしょうか。

現在、中国語とタガログ語(フィリピーノ語)を勉強していますが、これ、考え
てみると結構凄い事かもしれません。 何せ2つの外国語を同時に勉強している
んです。 しかも仕事のわずかな合間を縫ってです。 まだまだレベルは両国語
ともド素人レベルでしかありませんが、わずかな時間を見つけて参考書を開き、
眺めているだけでグングン頭に入って行くのが実感できています。

おわかり頂けたのではないかと思いますが、外国語と言うのは1カ国語目より2
カ国語目が、そして3カ国語目は2カ国語目より、格段と簡単に短時間で習得で
きるのです。5つの外国語を話す人は、1つしか外国語を話さない人の5倍の努
力と時間を費やしたわけではないのです。 おそらく、せいぜい3倍ってとこじ
ゃないでしょうか。 人によっては2倍程度であったかもしれません。 なぜで
しょうか?

それは、言葉を重ねる毎に、勉強の仕方を覚えるからなんです。 自分自身の何
処をいじめたらいいか分かっていて、極めて効果的・効率的な「訓練」ができる
からです。 ここで「訓練」とあえて書きました。 実は「勉強」ではないので
す。 自分の筋肉に運動を覚えさえるスポーツの訓練と全く同じなのです。言葉
は反射運動です。 考えてから手や足を出しては、とうていスポーツの試合にな
らないのと同じように、どのような局面に於いても自分の感情や考えに基づいた
的確なアクションを取るための訓練・トレーニングが外国語の習得と言う訳です。

ひとつスポーツができる人は、他のスポーツをやっても飲み込みが早いし上達も
習得も早いですよね。 新しいスポーツを身に着けようと思ったときに、既に自
分が過去にやってきた経験から何をどのようにしたら体が覚えるか知っているか
らです。 言葉もまったくそれと同じなんです。 ただ鍛え、覚えさせるために
いじめる身体の部位が、筋肉ではなくて脳みそだという違いがあるだけなんです。

成功のポイントは、まず外国語の習得は「勉強」ではなく、「訓練」であること
をしっかりと認識することにあると思います。 この認識の上に立って、どうや
ったら自分にあった訓練(トレーニング)ができるか、そしてそれは何からどん
な手順で進めて行ったらいいのかが分かれば、もう習得したも同じです。 あと
は時間が解決してくれるからです。 

しかし、訓練であることがわかっても、そしてトレーニングの内容と手順がわか
ったとしても、それだけではまだ成功に確実に結びつくとは言えません。 実は
もっと大切な人間的要素が必要になってきます。 これについては後章にて具体
的に触れて行きたいと思います。

(次号につづく)


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 読み切り記事コーナー : 読者の皆さんからのご相談コーナー
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