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             外国語ing My Way
        情報マガジン NO.000023  2004.11.22配信
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「外国語ing My Way」マルチリンガル習得へのヒント・シリーズ(9)
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第9回 たかが文法されど文法

私の話の中ではほとんどタブー視されている文法(笑)ですが、そうは言って
もそれなりにちゃんとお世話にならなければなりません。 

ごく最近になって、このような執筆を始めてから、私が中学生時代に尊敬して
いた松本亨先生の著作のひとつである「英語と私」を40年振りに読み返して
見て驚きました。 先生が「英会話の学習法」を説いておられる箇所があった
のですが、そこで挙げておられる9個のポイントが、ほとんどすべて私が常日
頃大切にし、実践して来た事と一致していたからです。 当時読んだ本とは言
え、その後何が書いてあったか細かいことなどは完璧に忘れていたのですが、
私はその後40年の間、先生の教えの「心」を理解し、それを大切にして来た
のだなと自分ながら感心してしまいました。(笑) もしかしたら、私は私で
今までの経験の中で色々なポイントを体験的に掴み、それがいつの間にか僭越
ながら松本先生と同じ結論にたどり着いたのかもしれません。 もしそうだと
したら、こんなに嬉しい事はないなと、感じ入ってしまいました。

さて、「ほとんどすべて」と書いたのは、9個のポイントの内、一つだけその
まま言葉通り受け取れなかったものがあったからです。 それは、「文法は自
然に覚えるべきで、わざわざ文法として学ぶのは専門家に任せておきたい」と
言うポイントでした。 文法は文法として学ぶのではなく、無条件に原語に触
れ頭から飲み込んで行く内に、結果的に「こう言う時はこう言う」と知ってい
るようになるべきであると言う意味だと思います。 そう言う学び方でなけれ
ばネイティヴに迫れる高い語学レベルに達する事は難しいと言う事なのだと思
います。 松本先生は、「英語」と言うひとつの外国語に一生をかけ、限りな
く英語ネイティヴに近づける事を目指しその英語教育に全てを注いだ方です。
ひとつの言語にターゲットを絞って、時間も体力も可能な限りかけて、ネイテ
ィヴを目指して高い完成度でモノにしたいと考え、その為には妥協を許さぬス
タンスを確立されたのだと思います。

しかし、如何に尊敬する松本先生のお話とは言え、この点についてはどの外国
語の習得に対しても言える「一般論」とは言えないと思っています。

私は一般的には、効率的な外国語学習に文法学習は絶対に欠かせないと思って
います。 特にひとつの外国語の学習初期段階では文法をきちんと整理して頭
に叩き込む事が大切であると考えています。 しかし、ここで注意して頂きた
いのは、「初期段階で」と言う点と、「整理してから頭に叩き込む」と言う点
です。 決して文法に終始こだわり端から端まで嘗め回すと言う事ではないの
です。 そんな事をいつまでもやっていたら、それこそ何年も勉強したのにま
ともに話すこともできないと言う悲惨な結果を生んでしまう事でしょう。

私が新しい外国語の学習に取り掛かる時に、まず最初にやる事が決まっていま
す。 タイ語や韓国語の様に固有の文字を持っている言語についてはまずアル
ファベットの読み書きからと言う事になりますが、これは言葉その物の学習と
言うよりは前提となる準備段階みたいなものです。 これは無条件にマスター
せねばなりません。 アルファベットは良しとして、私が最初に取り掛かる事
は、実は文法の整理なんです。 意外に思われるかもしれません。 いつも、
まず話す事だ、発音だ、情熱だ、愛だ、と騒いでいて文法のブも発した事のな
い私が何を突然、と思われた事でしょう。(笑)

しかし、「バイブル・シリーズ」も注意深くお読み頂くと、例えばスペイン留
学前に3ヶ月通った夜間の語学学校で「文法」の大半を学んでしまったと言う
くだりがある事にお気づきになると思います。 また、語学の文法上の特性な
どが国民性と深い拘わりがあると、具体的に例を挙げてお話した事もありまし
た。 こんな私でもそれなりに文法はちゃんと押さえているんです(笑) 問
題は文法との付き合い方なんです。 私は文法と次のような付合い方をしてい
ます。

1.悪名高い文法も、きちんと理解してあげなければならない。

2.理解してあげれば、きっと自分の力になってくれる。

3.だからと言って決して自分から文法に惚れ込んではいけない。

4.文法はあなたを育ててくれる影の存在。 一定期間付合ったらきっぱりと
  別れること。

5.その後どんなに恋しくなっても、よりを戻そうなんて考えてはいけない。

6.自分の力で世の中の風に揉まれ、その中から生きる術を学び取って生きて
  行くこと。

クールに付合うのです。 しかしお付合いをしてる時は相手の心を真剣になっ
て掴んで大切にしてあげなくてはいけません。 私が今まで幾つもの文法とお
付合いして来たのに何の問題にもならずに済んで来たのは、真剣にその時その
時の文法に向かい合って来た事と、その後きっぱりと別れて来たからなんです
。(笑)

さて、それではみなさんもクールに付き合ってみるとして、「初期段階で整理
してから頭に叩き込む」と言うのは具体的にはどうすれば良いのでしょうか。

どのような外国語であっても、それが人間の話す言語である以上、文法的に共
通の「要素」に分類して解析する事ができます。(もちろん外国語によっては
特殊な「要素」を持っている物もあります) 従って、その「要素」に従って
その外国語の特色なり構造なりをしっかりと把握して置く事が始めの第一歩と
なるのです。 おおよそ次のような要素が考えられるでしょう。

・代名詞(人称、性別、単数/複数、丁寧/普通、その他の条件による活用)

・平叙文/否定文/疑問文/命令文の構造

・5W1H(なに、どこ、いつ、だれ、どれ、どのように)

・形容詞(時制・性別・単数/複数などによる活用の有無・活用の仕方、名詞
 の修飾の仕方)

・副詞(時制・性別・単数/複数などによる活用の有無・活用の仕方、動詞な
 どの修飾の仕方)

・動詞(時制・性別・単数/複数などによる活用の仕方)

・そのほか活用するもの

・冠詞(定冠詞)の使い方

・前置詞の使い方

まとめてしまうと「たったこれだけ」なのですが、これらの「要素」について
きちんと理解していれば、この外国語は半分手に入れたようなものです。 あ
とは例文を通して慣用句や色々な言い回しを学び、単語などのボキャブラリー
を増やして行けば良いのです。

「たったこれだけ」と書きましたが、実は決して「たったこれだけ」等と簡単
に言えるような物ではありません。 この要素の大半を占めているものを良く
見てください。 そうです、一口で言うと「活用」なのです。 およそひとつ
の外国語を習得するに当たり、一番大変なのがこの活用を自由自在に操る事と
言って過言ではありません。 そう言う意味では、英語は大変活用が少ない言
語です。 英語の場合はむしろ前置詞の使い方を含めた「慣用句」や言い回し
を実例の中で数多く身につけていく必要がある様な気がします。 前述の松本
亨先生のお話は英語の習得について述べられたものであり、なにもいろいろな
他の外国語の習得を念頭に置いたお話ではなかったと考えればうなづける様な
気がします。

ラテン系の各言語や、現在私が大変苦労しているタガログ語等は活用の権化み
たいな言語です。 色々な外国語を覗いてみると、やはり様々な複雑な活用を
持った物がたくさん存在しています。 何の要素の活用であれ。それを正しく
覚え、とっさ出て来なくてはとても現地の方と快適な会話等を楽しむ事をはで
きません。 ですから、まずこう言った各要素の色々な活用をしっかりと「整
理して」頭に叩き込んでおかなければならないのです。

参考書と言う物は得てして文法論理面から内容を切り分けて説いている事が多
く、従って参考書を頭から飲み込もうと思ってもとても素直には頭の中に入れ
る事ができないものです。 ですから、こう言ったあらゆる「活用」をきちん
と自分なりに整理する事がとても有効なのです。 自分で工夫して表に分類し
てまとめてみる事がとても有効だと思っています。 自分の頭の中できちんと
ルール分けをして、まず理屈としてしっかりと覚える事が大切なのです。 そ
うやって作った表をいつもカバンに入れて持ち歩き、暇さえあれば取り出して
しっかりと基本事項として頭に叩き込まなければならないのです。 

このような正確な整理された文法知識、それも特に「活用」に関する知識が正
しく身に付いていない限り、実践の場に無理矢理身を置いて「習うより慣れろ
方式」では、かなりの努力と時間をかけないとどうにもならないのではないか
と思います。 ましてや、できたらもっと他の外国語にもチャレンジして見た
いと考えるのであればなお更の事なのです。

文法は、参考書を丸かじりせず、大切な活用を中心に、自分なりに整理してそ
れをしっかりと頭に叩き込んで置くと良いのです。 そして特別な場合を除い
て、まずそれ以上は必要ないのです。 しかしそれ以下であってもならないの
です。 これを初期の段階できちんとやって置くことが、その後の実践的な学
習を極めて効果的にしてくれ、結果的に早く一定のレベルに達する事ができる
のだと思っています。

(第10回に続く)


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ひと言
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