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             外国語ing My Way
        情報マガジン NO.000020  2004.11.1配信
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「外国語ing My Way」マルチリンガル習得へのヒント・シリーズ(6)
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第6回 参考書でつくる「ハーレム」の悦楽

外国語の習得に欠かせない語学参考書のお話です。 学校の先生に「参考書は
何冊くらい買ったらいいでしょうか?」と質問したら、おそらく多くの先生は
「何冊も買う必要はありません。 良い参考書を1冊買って、それを徹底的に
身に着けて下さい」と言われるのではないでしょうか。

先生のそのご指導に間違いはないかもしれません。 しかし、それは学校で教
科書を基にしっかりとしたカリキュラムに従って計画的な授業を受け、必要と
あらば先生に幾らでも質問ができる場合の話だと思います。 学生でない限り
その様な環境は存在しない訳で、ましてやマイナーな言語となると多くの方は
独学でチャレンジされているのではないかと思います。

独学で勉強すると言う事は、基本的には自分と参考書との闘いです。 状況は
全く異なっていますので、学習の手法やスタイルも全く異なったものが必要に
なります。 たった1冊の参考書だけでは効果的な学習効果を得るのはかなり
難しいのではないかと思います。

私は、参考書は多ければ多いほどいいと思っています。 そして最低でも5冊
は用意する事をお奨めします。 そしてできるだけCD付の物を選ぶ事です。
いまだにカセット・テープ付(或いは別売)のものがたくさん出回っています
が、以下の理由によりできるだけ避けたいところです。

1.CDの方が圧倒的に音が良い。 カセット・テープでは、特に発音の勉強
  に大切な高音域(サ行の音とか)のレベルが特性的に落ちていて、こもり
  気味の音の物が多い。 有気音と無気音の違いを意識する事がほとんどな
  い日本語で育った我々の場合、口から漏れる空気の音をはっきりと聞き取
  れるソースが特に大切であり、この点でカセット・テープはお奨めできな
  い物が多いのです。

2.CDの方が圧倒的に楽にランダム・アクセス(必要な箇所に最短距離で辿
  り着き再生をする)ができる。 「第24課の(4)の文章を聞きたい」
  と思ったとして、カセット・テープでそこまで辿り着くのは大変です。 
  CDならばインデックスで目指す課くらいまでは一瞬に飛ぶ事ができ、そ
  こからの早送り、早戻りも高速に実行できます。

3.CDの方が敏速なリピート再生が可能で、また繰り返し再生をしても傷ま
  ない。 発音練習を行う際に大変重要な機能である「A−B区間のリピー
  ト再生」はデジタル再生のCDの独壇場です。 カセット・テープ・デッ
  キでも可能な物がない訳ではありませんが、動作の正確性、動作速度の速
  さではCDには及ぶべくもありません。 また、カセット・テープでその
  様な動作を繰り返していると、すぐにテープが傷んでしまいます。

4.通勤・通学時の学習用に便利な様に、「MDウォークマン」にコピーしよ
  うとする場合、ソースがCDの場合は、光ケーブルを使ってデジタル・コ
  ピーが行える(CD再生機器とMD録音機器の両方に光ケーブル用の端子
  がある場合)為、迅速・簡単にトラック分けが可能です。 語学ソースの
  場合はテキストの単元に合わせてトラックが数十から百近くもあるのがザ
  ラで、再生する時は目的とする単元に直接アクセスしたり、繰り返しでき
  たりできるので大変便利になっています。 このトラック分けはカセット
  ・テープ等のアナログ・ソースからのアナログ・コピーでは、情報転送が
  出来ないために、録音されたMD側でも全体で一トラックとなってしまう
  事から、再生する時に希望する再生箇所に直接アクセスできない事に加え
  再生する度に、毎回最初から聞く事になってしまいます。

さて、参考書をなぜ5冊もあるいはそれ以上用意した方が良いのでしょうか。
答えははっきりとしています。 「先生」がいないからです。 学校の授業で
は、授業の進行に付いて行けなくなった時、先生に質問する事ができます。 
それに先生ご自身が生徒がしっかりと付いて来ているか確認をして下さるでし
ょう。 ところが独習となるとそうは行きません。 わからなくなって来ても
相手は参考書です。 そこから自分が答えと行く道を見つけ出さない限り絶対
に前には進めなくなってしまうのです。

もう一つ理由があります。 参考書の中には、一冊で中身を完成させる事に重
きを置き、その構成順序もすべてを網羅し体系的のまとめる事を目的に作られ
ているものが少なくないのです。 これを頭からかぶりついて言っては消化不
良を起こすだけの事です。 語学の学習は「訓練」ですので、その人に適した
トレーニング・メニュー、カリキュラムと言う物があるのです。 これだけひ
とつとっても、一冊の参考書を相手に独習すると言う事が如何に無謀な事がわ
かるはずです。

参考書は何冊買っても同じものは決してありません。 例え同じ様な内容を狙
った参考書であったとしても構成や説明の仕方やまとめ方が違うのでふたつと
して同じものはないのです。 だからこそ何冊買っても決して無駄になる事は
ないのです。 いえ、むしろ何冊もある事が「独学スランプ」に陥った時に大
変有効な解決の糸口を提供してくれるのです。 一冊の参考書だけで独習して
いると必ず足取りが重くなってしまう時が来きます。 それが一方通行の学習
方法の宿命とも言うべきものです。 これを解決する為に数多くの参考書を用
意される事を御奨めしたいのです。

もともと「無知」な学習者に対して、一方通行の文章だけで全てを完全に理解
させると言う事自体が、無理な話なのです。 学習者によって理解度が異なる
ばかりでなく、感性の違いやそれまでの蓄積・経験の違いなど様々な理由から
それまでスムースに理解をして来れても、ある所でつかえてしまい進めなくな
ってしも仕方のない事なのです。

参考書が目指しているもの、言わんとしている内容は、例え見た目が全く異な
っていても同じです。 ひとつの外国語と言う「唯一の真実」について様々な
アプローチを展開しているだけの事です。 と言う事は、逆に言うと参考書を
選べば常にその時の自分にぴったりと合った物があると言う事になります。 

一冊の参考書で、あるところでつかえたとします。 それはその学習者のその
時点での習得度や習得の内容、あるいは「考え違い・誤った理解」内容に応じ
て様々なところでつかえる可能性があり、それが実際現実問題化したと言う事
です。 理由が様々と言う事は、参考書もそれに応じて様々存在しなくてはそ
の時のその学習者を救う事はできないと言う事になります。 たまたま持ち合
わせていたもう一冊の参考書で救われればラッキーですが、私の経験からする
と、やはり最低でも5冊くらいは持っていないとうまくいかないような気がし
ます。 たまたま持っていたもう一冊が救世主になってくれなかったりすると
その学習者は2冊も参考書に取り組んで疲れただけで、理解は思うように進ま
ず最後には勉強自体が嫌になってしまうかもしれません。

救世主だなんて、そんな参考書あるのが?と聞かれそうですが、あります。 
必ずあると断言できます。 私が独学で学んできた外国語は、すべてそうやっ
てスムースに留まることも挫折することもなく身に着けて来ました。

例えば、ある気に入った参考書があって「よし、とりあえずこれで勉強して行
こう!」とスタートを切ったとします。 数週間は快調に進んで来ました。 
ところが最近になってなんだか急に難しくなった様な気がします。 進むテン
ポも急に遅くなって来ました。 こうなって来るとなんか意欲まで消沈してし
まう感じです。 そこで思い切ってその参考書は本棚にしまう事にします。 
買ったまま、まだ手をつけてない参考書が数冊あるのを思い出したのです。 
どの参考書も、最初の導入部はズブの入門者向けの基本事項から始まっていま
す。 既にそれまでお世話になった参考書で学んだ部分だから余裕を持って眺
められます。 何冊かペラペラめくってみると、ある参考書は、なんだか凄く
良さそうです。 なんだかはっきりわかりませんが、スランプに陥っている今
の自分に明るい光を照らしてくれているような、そんな内容が盛りだくさんで
す。 これだ、これやってみよう! と、まずはこんな感じなのです。

一方通行の参考書による独学の前に障害となって立ちはだかる物は、単に進み
方のスピードや解説の仕方だけではありません。 語学の学習はその時の段階
に応じて多面的に行う必要があると思います。 例えば、ある時は単語の発音
の習得に集中すべきであったとしても、それを完全にマスターする前の段階で
一旦そこから離れて、基本会話の勉強をしばらく集中した方が良い事もありま
す。 そして暫くそれに特化したら、今度は難しい慣用句を集中的に覚えた方
が良い時もあるのです。 いつ何に集中したら良いのか、いつ切り替えたら良
いのか、これは経験で掴んで行くものなのですが、基本的には自分が今行って
いる勉強からの手ごたえが落ちてきて熱中度、集中度も落ちて来たなと感じた
ら新しい材料や方法を探せば良いのです。 常に自分に新鮮で熱中できる物を
積極的にそして我侭に追い求める事が得策なのです。

ですから、新しい参考書に乗り換えてまた同じ様につかえる様になったら、ま
た乗り換えれば良いのです。 別に恋人や女房ではないのですから罪悪感は全
く必要ないのです。(笑) 我侭に、気の向くまま乗り換え続ければいいので
す。 そしてこの話の面白いところはその先で行き着く結果なんです。 何冊
か乗換えて行く内に、ふと気が付くといつか本棚に一度捨てた参考書に必ず戻
っているんです。 そうです、その参考書は別に不完全な参考書ではなかった
のです。 立派な優れた参考書だったのです。 以前につかえてしまった事が
信じられません。 再びその参考書は自分に語り掛け、それがぐんぐん自分の
中に取り込まれて行くのを感じるはずです。 やはり自分が一度あれだけ惚れ
た相手に間違いはなかったのだと、あらためて愛を深める事でしょう。 あの
時に、自分がちょっとした所でつまづいて、それが解決されなかった為にそれ
以上進めなくなっていただけだったのです。 そのちょっとしたつまづいた所
を的確に指摘し、指導してくれる先生がいなかっただけの事だったんです。

イメージがお分かりいただけのではないかと思うのですが、助けてくれる、指
導をしてくれる先生がいない独学の世界では、学習者自身が積極的に我侭に手
探りをし続けて行く事が大切だと思うのです。 そしてその為にはできる限り
たくさんの参考書を身の回りに置いて、常にその時の自分に一番無理なく進歩
を実感できるものにチャレンジして行けば良いのです。 「あちこち手をだし
て『二兎追うものは一兎も得ず』ではないのか? 二股かけてはかえって失敗
するのではないか?」 等と心配する必要はありません。 そうやって身の回
りの参考書を次々に全て自分の物にしてしまえばいいのです。 むしろその位
の貪欲な心構えを持つ事の方が大切なのです。 恋人でも女房でもないのです
から。(笑)
 
私は元来「凝り性」なものですから、何か始めると周りが呆れるほど徹底して
打ち込む習癖があります。 そんな訳で、参考書も基本的には全部買い占めて
しまうに近い位買い求めました。 英語の様なメジャーな外国語では星の数ほ
ど参考書が発刊されているため、もとより買い占めるなんて事は到底不可能で
すが、マイナーな外国語になるほど通常書店に並んでいるものはかなり限られ
ています。 タイ語、韓国語はそれぞれ40冊近くになってしまいました。 
大手の書店を歩き回っても、もうこれ以上並んでいない、と言うあたりまでむ
きになって買占めました。(笑) タガログ語に至っては10冊程度ですが、
現実にこれ以上流通していない様です。

大事な事は、それが40冊であっても、買ったままで無駄になっている参考書
は一冊もないと言う事です。 もちろん、すべての参考書を端から端まで丹念
に読み、学んだ訳ではありません。 各参考書には、自分にとってちゃんと「
出番」が決まっているのです。 各参考書の持つ個性や特色などに応じて、自
分の中できちんと出番が整理できているのです。 つまり自分中心に考えて、
内容毎に一番相性の良い相手を選んで使えばいいのです。 なんと言う贅沢で
しょう。 王様の様な世界ですね。 まさにたくさんの参考書で自分の周りに
「ハーレム」を築き上げる様な感じですね。 でもそれでいいのです。 恋人
でも女房でもないのですから。(笑)

(第7回に続く)


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ひと言
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■■ ちょっとしたニュースです。 少なくとも私にとっては大ニュースが生
まれました。 「外国語ing My Way」(バイブル・シリーズ)が本になって出
版される事になったんです。 夢のようなお話です。

私の全エネルギーを注ぎ込んで、生まれて初めて書きあげたものでしたが、皆
さんから寄せられた暖かい支援のお言葉に勇気付けられて、「ダメ元」でイン
ターネットで調べた都内の出版社に片っ端から原稿を送りました。 こんな事
は一生に一度しかないだろうし、このメッセージがやはり予想通り認められな
い事がはっきりしたなら、もう能書きを書くのは止めて(メルマガも止めて)
次の自分の可能性にチャレンジしようと覚悟を決めてとりかかりました。

自費出版は、そもそもお金がないし、それが出来たとしても書店に並べられ事
がないのでは如何ともし難く、私としては出版社が自社企画出版として正式に
採用してもらえる数千分の1の確率に掛けるしか道はありませんでした。

原稿を10社ほどに送り終え、後は企画書だけでも残りの全国の出版社2千社
に全部送ろう、そこまでやってダメなら悔いは残らないと覚悟を決めた時、都
内の出版社の会長さんから直接「熱い」お電話を頂きました。

「国際化の時代を迎えた今、体当たりで道を切り開いて来たこのメーッセージ
は是非とも世の中に伝えなくてはならない」と、なんとも有り難いご理解を頂
けたのです。

早ければ年内に発刊できる見通しです。 A6版並製で約200ページになる
予定です。 無事発刊まで漕ぎ着けましたらご案内しますので、その時は是非
一冊ご購入して頂ければ嬉しく思います。


それでは皆さん、また来週!

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発行人 MAFNET 代表 岡 浩一郎
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