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             外国語ing My Way
        情報マガジン NO.000017  2004.10.04配信
   サポート・サイト:http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
           メール:jr1maf2@ki.rim.or.jp
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メルマガの第17号をお届け致します。 先々週から始まった「マルチリンガ
ル習得へのヒント・シリーズ」の第3回になります。

ご意見、ご感想、ご相談、ご要望、その他なんでもサポート・サイトの掲示板
にお気軽にお寄せ下さい!
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初心者の方で、「普通の掲示板じゃ敷居が高い」と躊躇されている方は、初心
者専用掲示板へどうぞ!
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「外国語ing My Way」マルチリンガル習得へのヒント・シリーズ(3)
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第3回 真似る以上は徹底的に真似るべし

外国語を正しく発音する為には、当然の事ながらひとつひとつの単語が正しく
発音できなければいけません。 ひとつひとつの単語の発音が正しく出来た上
で、文章の中での複数の単語が連なり方や色々な要素がからんで、ひとつの文
章の固有の発音の流れやイントネーションが生まれて来る訳です。 更に、ひ
とつひとつの単語を正しく発音する為には、単語を構成するひとつひとつの音
(おん)のレベルにまで下がって自分の発音を矯正してやらなくてはいけませ
ん。 どうやったら効果的に矯正を行う事ができるでしょうか。

まず第一に私がお奨めしたいのは、自分の声をいやと言うほど自分に聞かせる
仕組みを用意する事です。 そして第二にお奨めしたいのは、指定した極短い
範囲のお手本発音を何度も繰り返して聴ける仕組みを用意する事です。

お気づきの通り、第一の仕組みは「第2回 己に勝つには己を知るべし」でご
紹介したシステムです。 第二の仕組みは同じシステムをグレードアップする
形で実現できるシステムです。

昔からあるカセット・テープ等のアナログ機器からCDやMD等のデジタル機
器に変わって、聴きたい所にダイレクトにアクセスしたり繰り返し再生する機
能は大幅に向上しました。 お手持ちのCDやMDに「指定区間リピート再生
機能」は付いていますでしょうか? 付いていればそれでOKです。 私がこ
こでご紹介するまでもなく、発音練習にもう利用されている方も多いのではな
いかと思います。

ご存じない方の為にどの様な操作を行うのかご説明すると、教材のCDを聴い
ていて「His name is Jerry」と言う文章が出て来たとしま
す。 Rの発音は日本人の苦手科目です。 どうもネイティヴの声とマイクに
向かって自分が喋りヘッドフォンを通して聴いた自分の発音とは一致してない
様です。 そこでCDプレイヤーのリモコンを取り出すと「REPEAT A
−B」と書いてある所にボタン「A」とボタン「B」の2つが並んでいます。
もう一度問題の箇所を再生し直して、Jerryの前のisと聞こえた所でA
のボタンを押し、Jerryと言い終えた所でBのボタンを押します。 一瞬
の間ですから集中して操作しなければいけませんが、何度かやればすぐに慣れ
てしまうはずです。 押し終えた次の瞬間から、スピーカーからは「Jerr
y、Jerry、Jerry、Jerry、Jerry......」と永遠
にリピートを続けてくれると言う訳です。 

実は、このできない所を徹底的に集中攻撃すると言う鍛え方は、私がかつてカ
ラオケの練習中に苦し紛れに辿り着いた方法で、1980年代半ばにそれまで
のテープ・カラオケに代わってレーザーディスク・カラオケが世の中に出て来
たおかげで、どうしても覚えられない節回しとか、どうしても掴めないリズム
を「A−B区間リピート機能」を使えば極めて効果的に矯正・習得する事がで
きる様になったのです。 かつて8トラックのカートリッジ・テープやカセッ
ト・テープが主流だった時代(1974〜1980年代初頭)には到底考えら
れないものでした。(一部のカセット・デッキにはテープの位置を大雑把に示
すカウンターに連動して同じ様な機能を搭載した物はありましたが、位置決め
の精度は悪いし、繰り返す度に巻き戻しの為の待ち時間が発生するし、何度も
やっている肝心のテープを痛めてしまうので、あまり実用にはなりませんでし
た)

この、しつこい繰り返し練習法の効果は本当に劇的と言って良いと思います。
何回も普通の練習をして、「こりゃ駄目だ!どうにもならん!」と匙を投げて
しまいそうになる様な難しい部分でも、100%習得する事ができるんです。
最初は10秒近いフレーズを区間指定して練習に入り、だんだんと自分のウイ
ークポイントを絞り込んで行く(指定区間を短く絞り込んで行く)のです。 
最後には1〜2秒間まで絞り込む時もあります。 これをやって会得できない
人は絶対にいないと言っていいほど必ず克服する事ができます。

それまで絶対に覚え込む事のできなかった節回しやメロディが、この練習をわ
ずか数分間行っただけで歌える様になり、そして1回克服した物は、まず忘れ
たりする事がないのが不思議です。 ついさっきまで歌えなかったのが信じら
れない位です。

注目して頂きたいのは、このカラオケの練習時には、必ずヘッドフォンをして
マイクを持って、歌手のお手本曲を聴きながら重ねて歌う自分の声もモニター
して行っていると言う事です。 前回のお話でご紹介した基本の部分です。 
モニターをしなくても相応の成果は上がると思いますが、独りよがりの練習に
終らない為には是非ともモニターして自分の声を客観的に聴く事が必須なので
す。 

これはカラオケ練習の話ですが、外国語の発音練習だって全く同じ事です。 
何も異なる事はないと断言しても良いくらいです。 この練習が全ての外国語
の習得にどの程度必要であるかは個人差があるとは思いますが、私が現在苦労
している中国語の様に、日本人からすると、意識しにくい四声(4つの抑揚)
に加え、そもそもの音(おん)が日本語の音と紛らわしかったりして(似てる
様で全然異なっているし、ネイティヴには全く異なった音として認識される)
正確に発音する事が難しい言語の習得には極めて有効だといえます。 要は「
自分自身の発音とネイティヴの発音の『差』が自分自身で明確には分かりにく
い時」にはこれにまさる練習方法はないと思います。

前出の「Jerry、Jerry...」で言えば、ネイティヴの発声に合わ
せて一緒に「Jerry、Jerry...」と言い続けるのです。 そして
その二つの音が全く同じになるまでその練習を続けるのです。

語学の参考書を買えばCDが必ず付いている時代です。 ラジオ講座を含め、
これらの教材を使って音読練習している方はたくさんいらっしゃると思います
が、多くの方はお手本に続いて音読を行う事を繰り返しているだけで終ってい
るのではないでしょうか。 おせっかいな話かもしれませんが、私には「同じ
時間を使っていて、あとちょっとの工夫だけで成果が何倍にも違うだろうにな
んとももったいない」と思えて仕方がないのです。 

くどいようですが、

1.これらの教材のお手本の発音をまず良く聞く事が大事なので、ヘッドフォ
  ンを使って良い音で十分な音量で聴かなくてはいけないのです。

2.そして自分の発音を客観的に評価する為には、同じヘッドフォンにマイク
  からの自分の声を良い音で十分な音量で送ってあげなくてはいけないので
  す。

3.それでこそ始めて客観的な比較と評価が可能になるのです。

4.その上で苦手な部分を絞り込んで、徹底的に何回も「間髪を入れずに」繰
  り返す訓練を行えばどんな苦手な部分も必ず克服ができるのです。

こう言ったプロセスのない、単なる聞き流しや音読の繰り返しは、聞く事に慣
れたり喋る事に慣れたりする効果は十分に期待できますが、正しい発音の習得
の為には不十分な練習法と言わざるを得ないのです。

ゴルフのお好きな方は良くご存知だと思いますが、習い始めに間違った癖(フ
ォームなど)をつけると後で直すのが大変だとか、間違った癖を付けたまま練
習場に毎週通って何百発打ち続けても、悪い癖を助長するだけで決して上手く
はならず、百害あって一理無しだ、などと言う話しを良く聞きますよね。

外国語の発音も全く同じ事が言えるのです。 まずネイティヴの正しい発音を
たくさん聞く事が出発点で、その上で正しい発音を身に付ける努力が大切なの
です。 間違った発音を身につけてしまうとそこからいくら努力しても報われ
ません。 それを防ぐ為には、ネイティヴに付きっ切りのマンツーマン指導を
受けられれば別ですが、自分の勉強努力で習得して行くのなら、「正しくお手
本を聞き取り、自らの発音も客観的に聞き取り、客観的な比較を行い、ウイー
クポイントを極限まで絞り込んで行く形で徹底的に繰り返し矯正訓練を行う」
以外に道はないはずなのです。

では実際にこの練習法を取り入れるとして、どんな物を揃えれば良いのでしょ
うか。

前回もお話した様に、ちょっと機械や電気の得意な方は身の回りにある機器を
利用して、最低限の物を買い足せば簡単にこれらの訓練の為のシステムを作る
事ができるのですが、ごく普通の方にとっては悩ましい所です。

システムのポイントを整理すると次の3つです

1.CDプレイヤーは「A−B区間リピート機能」を持っている事

2.CDプレイヤーからの音声とマイクで拾った自分の音声がミキシング(合
  成/一緒に重ねて再生できる)できる事

3.ミキシングした音をヘッドフォンで聞ける事

2と3だけを満たした物ならば、一番価格も手ごろで性能もしっかりした物と
して、SONYの「 こだわりCDラジカセCFD-A100TV−S」(1万
8千円前後)があります。 ヘッドフォンとマイク端子がフロントパネルに出
ていて、ヘッドフォン専用のボリュームまで並んでついています。 これで1
の機能が満たせればこれで決定!と言いたい所なのですが、店頭で確認した時
にチェックし忘れてしまったのですが、カタログで確認する限り、区間リピー
ト機能は付いていない様です。 リモコンまで付いたしっかりとした高音質で
使いやすい良い製品なのですが、本当に残念です。(ラジオ講座も良い音で聴
けるし、語学演習マシンの決定版になれたのに!) せめて外部入力端子が付
いていれば、お手持ちのMDプレイヤー(「A−B区間リピート機能」が付い
た物も多い)とか、「A−B区間リピート機能」の付いたコンポ・ステレオ用
のCDプレイヤー(CDプレイヤーだけの単体になっている製品)をつなげば
なんとかなったのですが、その外部入力端子はありません。

もちろん、すべてを実現できなくても、この様なマイクミキシング機能の付い
たCDラジカセを用意して、自分の発音のモニターをするだけでも大きな効果
が得られます。 とりあえずそれだけでもやってみると言う選択肢も十分有る
と思います。 何分にも価格が手頃ですので、是非これだけでもお奨めしたい
所です。

やはり最大限の効果を得る為には、リモコンの付いたCDプレイヤーで「A−
B区間リピート」がある物に、カラオケ用のマイク・ミキサー(前号でご紹介
致しました)をつないで、ヘッドフォン端子のあるちゃんとしたステレオ(オ
ーディオ)アンプで鳴らすのが使い勝手の面、音質の面からもベストです。 
それに次いで、区間リピート機能を持ったCDカラオケ装置(セット)を購入
するのが何よりも簡単で特別な知識も要りません。

しかし、そこまでお金をかけるのはねぇ・・と言う方がほとんどでしょうね。
(笑) そこで最後に、緊縮財政派のあなたに、とって置きのシステムをご紹
介しましょう。 今このメルマガを読んでおられる皆さんは例外なくPCをお
持ちでPCをお使いになれる方なんですから、このPCを生かさない手はあり
ません。

PCのCD−ROMのトレイにCDを入れてPCで音楽CDを演奏するCDプ
レイヤーのフリーソフトで「A−B区間リピート機能」の付いている物を利用
する方法があります。 ちょっと探したら「Bobu CD Audio」と
言うフリー・ソフトがありました。 これはWindows3.1時代のソフ
トでかなり古いモノですが、試してみた所、私のWindowsXPでも問題
なく動作しました。

1.http://www.vector.co.jp/soft/dl/win31/art/se021346.html  ここでB
  obu CD Audio言うフリーソフトをダウンロードする。 ダウ
  ンロードしたら(LZH形式の圧縮ファイルです)解凍して任意のフォル
  ダにコピーします。

2.http://www.vector.co.jp/soft/dl/maker/ms/se005296.html ここでVB
  RJP200.dllと言うファイルをダウンロードする。 ダウンロー
  ドしたファイルを1.と同じフォルダに保存します。

3.フォルダの中のBCA.EXEと言うファイルをクリックすればソフトが
  立ち上がります。

このソフトは古いですが区間リピートの操作がしやすくて使いやすそうです。
他にも探せばもっと良いフリー・ソフトがあると思いますので、このソフトで
問題が有る様でしたら探して見て下さい。

さて、PC上のソフトでCDの区間リピート再生が自由自在に出来たらしめた
物です。 Windowsの一番下のタスク・バーにある「音量」のアイコン
をクリックすると、スライド式のボリューム・コントロールがずらっと並んで
出て来ます。 CDプレイヤーのボリュームとマイクのボリュームもあるはず
です。(マイクのボリュームがない時はそのウインドウのメニューの (O)
オプションの(P)プロパティに入って、「表示するボリューム」の「マイク
」にチェックをします) あとはPC用のマイクとヘッドフォンのセット(数
百円から売られています)をPCの所定のジャックに差し込めば完成です。

とりあえず目標とする全ての機能を満たしたシステムがただ同然の費用で実現
出来ると思います。 ただこのシステムの難点は、PC用のマイクの特性は一
般的に良くなく、肝心のサ行の音や微妙な音を拾いにくい物が多い事、そして
ヘッドフォンの音質もあまり良くなく、ほとんどの場合音量がこの訓練の為に
は不足気味である事があげられます。 せめてもう一工夫して、PCのヘッド
フォン出力をヘッドフォンの使えるラジカセやステレオのアンプに接続して、
HiFiステレオ(オーディオ)用のしっかりとしたヘッドフォンをお使いに
なる事をお奨め致します。

今回は外国語講座なのか、カラオケ講座なのか、パソコン講座なのかわからな
くなってしまいましたね。(笑)  
皆さんの「外国語の発音習得の為」のシステム構築の成功をお祈り致します。

(第4話に続く)


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ひとこと
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■■■ 今回ご紹介したシステム構築は、電気や機械が苦手の方にはちょっと
分かり辛かったかもしれません。 ご質問とかあれば、どうぞお気軽に掲示板
の方でお尋ね下さい。 どの様な初歩的な内容でも構いません。


■■■ 最近中国語の習得に大分気合が入って来ていますが、日本に居ながら
にして中国語を試せる機会は、韓国語よりもはるかに多いですね。 韓国語の
場合は、主に在日韓国人を相手にしている「韓国食堂」か日本人の鼻下長族(
笑)を相手にした「韓国クラブ」が一般的なのですが、どちらも決してお安く
ないのが難点です。(食堂は注文するものを選べば飲んでも2〜3千円で済ま
す事ができますがちょっと油断すると1万円はすぐに行ってしまうし、クラブ
に至っては座っただけで3万円ってとこでしょうか)

これは近年韓国と日本の所得格差が急激に縮まって来た事が背景にあります。
実際に韓国を旅行して見ても、物価格差は物にもよりますが1対0.8くらい
の感じまで迫って来ています。 ところが中国と日本の所得格差は極めて大き
く、中国の地方と比べると十倍〜数十倍の格差があります。 ですから中国人
のコストは韓国人より圧倒的に安いので、我々庶民が行き易い飲食店等にたく
さん中国人の方が就労されている訳です。

私の会社のある、東京駅に近い地下鉄茅場町界隈には数え切れないほどの飲食
店がありますが、中国人店員がいない店の方が少ないのではないかと思うくら
いです。 ある超安値で人気沸騰している大きな鮮魚居酒屋では30人近くい
る店員全員が中国人です。 先月会社の目の前に西安料理の店が新規開店した
のですが、こちらも10人の店員のうち8人が中国人です。

中国語を学んでいる人間にとってこんな有り難い事はありませんね。 まずは
「料理の質問や注文は意地でも中国語で通す」が目標でしょうか。

それでは皆さん、また来週!


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発行人 MAFNET 代表 岡 浩一郎
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