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             外国語ing My Way
        情報マガジン NO.000015  2004.9.20配信
   サポート・サイト:http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
           メール:jr1maf2@ki.rim.or.jp
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メルマガの第15号をお届け致します。 今回から新しいシリーズ「マルチリ
ンガル習得へのヒント・シリーズ」をお送り致します。

ご意見、ご感想、ご相談、ご要望、その他なんでもサポート・サイトの掲示板
にお気軽にお寄せ下さい!
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/messageboard/minibbs.cgi?log=log1

初心者の方で、「普通の掲示板じゃ敷居が高い」と躊躇されている方は、初心
者専用掲示板へどうぞ!
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/messageboard2/minibbs.cgi?log=log1
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「外国語ing My Way」マルチリンガル習得へのヒント・シリーズ(1)
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はじめに

このシリーズは、マルチリンガル習得を念頭に置いた「学習のヒント」を毎回
ひとつのテーマについて読み切りでお話して行こうかと思います。 「バイブ
ル・シリーズ」でも色々と触れましたが、本シリーズでは、皆さんが参考にさ
れやすい様に、より具体的にフリー・スタイルでご紹介して行きます。 特に
全体の構成は定めてないので、毎回読み切りの独立構成となります。 

また、各回の内容も順不同で、ひとつの語学学習のあらゆる段階でのヒントを
アト・ランダムに採り上げて行きます。 お読みになっている方がそれぞれ着
手されている語学習得段階は様々でしょうし、どなたがお読みになっても、あ
きない様に・・・と、言うのは全く言い訳で、要はその方が私も気楽に筆を運
ぶ事ができるからです。(笑)

具体的に「こんな場合はどうしたらいいのか?」と言ったご質問とかあれば随
時メールや掲示板までお寄せ下さい。 優先的に取り入れてお話して行きたい
と思います。

「バイブル・シリーズ」ではかなり肩に力の入った(?)お話の連続でしたが
このシリーズは気楽に取り組んで行きましょう。


第1話 湯船の中はあなたのステージ

私が新しい言語の習得に取組み始めて一年ほど経つと、入浴の時間が賑やかに
なって来ます。 湯船につかりながらスピーチを始めるからです。

シチュエーションやスピーチの内容は様々です。  なんとなく漠然と誰かに
向かって一方的に話す時間が与えられている情況を思い浮かべます。 喫茶店
で一人の人に向かって話すと言ったイメージより、ステージの上で、マイクに
向かってスピーチをするイメージです。 或いはラジオ番組に特別出演して、
スタジオでマイクに向かって座っているイメージでも良いかもしれません。 
自分が一番表現してみたい内容について好きなようにしゃべりまくる、と言っ
たイメージで行います。

一言で言えば自分を表現する時間です。 お風呂の中は声が良く響いて、自分
の話す言葉も自分の耳に良く入って来るので集中効果がとても高いのです。 
また血行が良くなっているので精神的にも非常にリラックスしているので、肩
に力が入らずいつもよりスムースに言葉が出てくるはずです。

夢中になると、延々と10分も20分も「語り」が続く事になります。 今ま
でに何度も女房が「誰と話してるの?!」とビックリして風呂場に駆けつけて
来た事がありました。(笑)

湯船効果は更に色々な面に良い作用を及ぼします。 もともと原稿が無い世界
ですので、全てのシナリオは頭の中での即席に頼るしかありません。 実はこ
れが素晴らしい効果を生み出します。 それはその言語で考えざるを得なくな
ると言う点です。  文章を作成しようとしてペンを取ったりワープロに向か
ったりすると、どうしても視覚に引っ張られてしまって、書いた単語とかを読
み返す事によってどうしても論理面(文法)に気が行ってしまいがちになりま
す。 ところが湯船ステージの上では、手にする物は何もなく、目の前には湯
気しかありません。 併せてゆったりとした気持ち良さが、目の前の湯気に自
分の表現したい物が、まさに「もやもや」と挿絵やかげろうの様に浮かび上が
ります。 

実はこの状態が外国語を話す時に非常に大切な状態なのです。 

私は同時通訳などとても出来ませんが、ある同時通訳者のお話を聞いた事があ
ります。 どうしてあんな器用な真似ができるかとお尋ねしたところ、聞いた
言葉は言葉として頭に置くのではなく、ひとつの情景や色、イメージとして漠
然と置くのだと言っておられました。 言葉として一時記憶(置く)し、翻訳
して話していては間に合わない訳です。 私にはその情景や色、イメージがど
の様なものであるのかを確かめる術もありませんが、この同時通訳者は極めて
大切なヒントを私に与えてくれたと思っています。

「バイブル・シリーズ」の中で赤ちゃんが生まれながらにして持っている「共
通語」のお話をしましたが、私はその同時通訳者がイメージしている物と赤ち
ゃんが生まれながらにして持っている「共通語」は非常に近い物がある様な気
がします。 そして、実はそれは赤ちゃんや同時通訳者達にだけ見られる物で
はなく、すべての話をする人間が共通して持っているものではないかと思うの
です。 そしてそれ自身は言葉ではなく、言葉を発生させる為の「刺激イメー
ジ」ではないかと思っています。

私は全ての人間は言葉を話そうと思う時に、脳の中にパソコンの世界で言う所
の「テンポラリー・ファイル(一時的な作業ファイル)」の様なものを作ると
考えています。 そこには話そうと思う事の意思や情熱が、ルールもなくごっ
た煮に様に詰められていると思うのです。 詰められている物のひとつひとつ
は、それだけで完結している飾りの全く無い「事象」の最小限の要素の様な物
です。 情熱の最低単位の要素の集まりとでも言ったら良いでしょうか。

ちょうどコンピューターに例えると「機械語」(あらゆるプログラム言語の中
で一番単純で原始的レベルの言語。 ひとつひとつの事象を一番単純な要素の
レベルまで降りて来てそのひとつひとつの動作をダイレクトに指示をするので
プログラムの動作は速い。 使う人の理解しやすさ使いやすさを考えていない
ので自由に使いこなすのは難しい)のひとつひとつのパーツに呼応する様な物
かもしれません。

我々が話をする時は、無意識の内にこのテンポラリー・ファイルが脳の言語を
記憶している領域にリンクされ、伝わったテンポラリー・ファイルの中身の刺
激が直接言葉となって条件反射的に口から出て来るのだと思います。 言って
みればこのテンポラリー・ファイルは全ての言語のベースとなるこれ以上最小
化できない人間の意志と感情のデータ・ベースそのものと言う訳です。

従って、我々が外国語を話す時は、このテンポラリー・ファイルを脳の外国語
を記憶している領域にリンク(接続)させている訳です。  マルチリンガルを
話せる人は、脳の中に例えばスペイン語の領域、英語の領域、韓国語の領域が
あって、要はすべてこのテンポラリ・ファイルからの信号(刺激)で自然とそ
の外国語を話しているのです。 スペイン語そう、と意識して脳の中のリンク
を切り替えた時、もしくはスペイン語で話しかけられて、逆に脳の聴覚の記憶
メモリーが自動的にスペイン語の領域にリンクしてくれた時からその外国語に
切り替わるのだと思うのです。

従って同時通訳の方が話していたイメージと言うのは、テンポラリー・ファイ
ルにアクセスする事ができたとしたら認識できるイメージにかなり近いもので
はないかと思われます。 もともと見られて読み取られる事を前提に整理され
たファイルではないので、アクセスして覗いてみても、単なるイメージとして
しか認識できない訳です。  

同時通訳者は、聞いた外国語をその外国語を記憶している脳の領域のごく一部
だけを使って(日本語に翻訳はしないで)、瞬時にテンポラリ・ファイルと非
常に似たファイル形式で出力させ(これが訓練を受けた同時通訳者にしかでき
ない技)、その刺激イメージを日本語を記憶している領域が随時読みに行って
いるのではないでしょうか。 あたかも日本語を話す時に「テンポラリー・フ
ァイルの刺激が日本語記憶領域に直接に伝わって日本語を出力させている」の
と同じ様な仕組みで日本語を出力させていると言う訳です。

さて、このテンポラリー・ファイルが外国語を記憶している領域に直接リンク
できている人は、その言語をかなり習得して来ている人と言う事になります。
初心者の場合は、どうしても母国語経由の翻訳作業の結果話す事にたどり着く
事になるので、テンポラリー・ファイルは母国語領域にリンクされ、母国語領
域がその外国語領域と直接やりとりして外国語を話しているのです。 これで
はスム−スな会話などはとてもおぼつかないし、ましてやその外国語で考える
なんて事は絶対に不可能な訳です。

こうやって見てみると、外国語をマスターすると言う事は、テンポラリー・フ
ァイルを外国語記憶領域に直接リンクできる様にする事に他ならないと思いま
す。 その為に様々訓練を積み重ねて行かなければならない訳です。 私が外
国語の習得は勉強ではなくて「訓練」であるといつもお話している訳は実はこ
こにあるのです。

湯船のステージの上では、手にする物は何もなく、目の前には湯気しかありま
せん。 併せてゆったりとした気持ち良さが、目の前の湯気に自分の表現した
い物が、まさに「もやもや」と挿絵やかげろうの様に浮かび上がります。 こ
の「もやもや」には、テンポラリー・ファイルのイメージに通じる物がありま
す。 この訓練を続けていると次第に「翻訳」(日本語を記憶している領域が
外国語を記憶している領域に働きかけて)を通じてではなく、「テンポラリー
・ファイル」からダイレクトに外国語を記憶している領域に働きかける感覚が
掴める様になって行きます。

湯船のステージ、あなたの脳のテンポラリー・ファイルを直接外国語記憶領域
にリンクさせる訓練に役立つと思います。 お金も手間もかかりませんから、
是非試してみて下さい。

(第2話に続く)


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ひとこと
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■■■「バイブル・シリーズ」に対する感想を多くの方から頂戴致しました。

身に余るお言葉を頂き、本当にありがたく嬉しく思いました。 ある意味で自
分の満足の為に取り掛かった執筆でありましたが、少しでも皆さんのお役に立
てたかと思うと、これに勝る喜びはないと言った感じです。 どうもありがと
うございました。


■■■今日敬老の日にふさわしいお話かもしれません。

先週見てびっくしたテレビ番組がありました。 人間の脳の細胞は再生すると
言うテーマのNHKの番組ですが、ご覧になった方も多かったのではないでし
ょうか。 100歳を超えてなお矍鑠(かくしゃく)と言うスーパー老年の方
が次々に紹介されましたが、中でも私が驚いたのは98歳の男性の方でした。

65歳で韓国語の勉強を始められ、95歳からは中国語の勉強を始められ、今
では勉強の為に日記は中国語で毎日書いておられると言うのです。 本人いわ
く、記憶力は確かに落ちているけれど若い時の「3倍」ほど努力すれば覚えら
れると。

私が「わずか」52歳で、「語学の習得に年齢は関係ない。私が証明していま
す。」なんて言っているのが恥ずかしくなってしまいました。 この方は私の
倍近く歳をとっておられるのですから!

番組の化学分析では、常に新しい事を考えている(身につける)と、脳の退化
が大きく抑えられる(老化が遅くなる)と説明していました。 語学の習得を
一生続ける(必然的にマルチリンガルになりますね)と言う事は、まさに生理
学的にも人生を豊かに拡げてくれる様です。

ではまた来週!


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