■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
外国語ing My Way
情報マガジン NO.000014 2004.9.13配信
サポート・サイト：http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
メール：jr1maf2@ki.rim.or.jp
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
----------------------------------------------------------------------
メルマガの第１４号をお届け致します。 バイブル・シリーズの最終回です。
ご意見、ご感想、ご相談、ご要望、その他なんでもサポート・サイトの掲示板
にお気軽にお寄せ下さい！
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/messageboard/minibbs.cgi?log=log1
初心者の方で、「普通の掲示板じゃ敷居が高い」と躊躇されている方は、初心
者専用掲示板へどうぞ！
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/messageboard2/minibbs.cgi?log=log1
----------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------
連載記事：「外国語ing My Way」バイブル・シリーズ（１４）最終回
----------------------------------------------------------------------
その点で英語を身につけている事は大変有益であると言えます。 英語を母国
語としない国であっても、英語で最低限のコミュニケーションを図る事ができ
るケースが多いのです。 もちろん、会話は相手にとっても苦手な外国語でし
ょうから、ほとんど片言レベルに終わってしまうかもしれません。 中学校一
年生で習う程度の英語でしかないかもしれません。 しかし、だからと言って
決して手を抜いてはいけません。 それは、自分の英語のレベルが高ければ、
相手のレベルの低さをカバーしてあげられるからです。 自分が十分な英語レ
ベルに達していれば、相手の立場になって「わかりやすい英語」を随意に話し
てあげる事ができるのです。
幼児に話をする事を考えてみればわかります。 幼児に対しては普通の話し方
をしても、キョトンとされるのがオチです。 幼児と話をする時は、誰しもが
自然に幼児の語彙や話し言葉に合わせた言葉や言葉遣いで話していますよね。
あれと同じ事です。 私はその国や相手によって英語を意識的にレベル・ダウ
ンしてヘタに話す様にしています。 そう言うシチュエーションでは間違って
も、アメリカン・アクセントで流暢に話したりする事はしません。 できるだ
け単語数を少なくして、発音もその国の言語訛りに近い発音まで壊して、あた
かも初心者の片言の様な話し方をするのです。 但し、片言とは言っても、初
心者の話す片言とは違うのです。 相手のポケットに確実に入る様に変化させ
ながらも、大切なポイントは絶対にはずさない様なレベルの落とし方が必要だ
からです。 相手のレベルに合わせると言う事は、スポーツでも何でも、自分
が上手でなければ決してできないと言うのと全く同じです。 相手のレベルに
よって自分の英語を一番適切と思われる様に自由自在に変化（へんげ）させる
為には、自分の英語が十分なレベルにある事が必要なのです。
英語はそう言う意味で、世界でもっとも良く通じる言語ですので、身にさえ付
ければ、確実に自分を助けてくれる大きな力になります。 しかし、もっと大
きな力になってくれるのが、もちろん、その国の固有の言語を身に付けている
事です。
最近では、韓国語を学んだ時の体験が強く印象に残っています。 既にお話し
た様に、初めて韓国を訪れたのは会社の出張ででした。 当時は間違った先入
観を抱いていた国だったので、行きたいと言う積極的な気持ちは全くなく、渋
々行ったと言う状況でした。 当然韓国語については全く触る事もせず、英語
が駄目なら会社の後輩に通訳して貰えばいい位の気持ちでした。 運の悪い事
に、韓国では英語がなかなか通じません。 一般の庶民に至っては万歳です。
ですからその時に触れ合う事のできた現地の人と言ったら、日本語を片言でも
話してくれた、日本の植民地統治時代の影響を若い頃に体験した年配のタクシ
ーの運転手と、飲み屋で働いていた日本語を自分で勉強している女の子だけで
した。
ところがその後は一変しました。 狂った様に韓国語を勉強し、まがりなりに
も会話が出来る様になった私は、何度目かの訪韓の機会に、衛星放送で見た「
トギ（徳）」と言う韓国の長編連続ドラマ（全７４話）に出てきた山河に包ま
れた美しい数十年前の韓国の田舎の情景にあこがれて、その撮影現場を求めて
ソウルから地方に向かっていました。 ２００キロ近くをタクシーで一日中走
り続けて、めぼしい所を探し回りました。 初めて体験した全く韓国語だけの
世界でしたが、そのタクシーの運転手は、私のたどたどしい韓国語と、そんな
山奥まで尋ねて行く日本人がいた事への感激で、必死になって助けてくれまし
た。 ヨンウォル（寧越）と言ういなか町まで到達したのですが、わざわざ訪
ねて来る日本人などまず見る事はないと言う地で、私は実に思い出深い経験と
現地の人々との暖かい交流をする機会を得ました。
ソウルのホテルに戻った後、帰国の日に、ヨンウォルまでの道程を一日共にし
てくれたタクシーの運転手が、私のソウルの滞在ホテルと帰国日を覚えていて
くれて、なんと私を迎えに来てくれました。 空港まで見送ってくれる為にで
す。 そして驚いた事に１万円近い運賃は受け取ってくれなかったのです。
とても楽しく丸一日仕事をさせて貰ったのがとても有難く、どうしてもお礼を
したかったと、空港に着いて別れの瞬間が来た時に教えてくれました。 私は
かつて韓国と韓国人に対して持っていた先入観を改めて恥ずかしく思い出しま
した。 韓国語を少しでも話せなかったら絶対に実現する事ができなかった体
験でした。
その国の言葉を話せる様になる事で、まず変わるのは、自分自身ではなく、そ
の国の人達です。 自分に対する顔から行動から、まるでこれが同じ人かと思
うほど１８０度変わってしまうのです。 心を開いて暖かく歓迎してくれるの
です。 この差を体験したら、それまで勉強でして来た苦労なんて一辺で消え
去ってしまう感じです。 苦労して外国語を学んで良かったと誰しもが思う瞬
間です。
（５）マルチ・リンガルが磨き上げる自らの価値観
さて、私の過去の体験を振り返ると、幾つもの外国語を学んで行く過程が、常
に新しい世界を拡げ、その積み重ねが私の価値観を着実に磨き上げて来たと思
います。 ひとつの外国語だけではなく、幾つもの外国語を手にして来た事が
私の人生を豊かに拡げて来たと思うのです。
私は小さい時から英語に興味を持ち、学生時代は英語に激しく情熱を燃やし、
渡米の夢も果たし、アメリカの文化や国民性に大きな影響を受けて社会人にな
りました。 その後会社からスペイン留学の機会を与えられ、スペインの世界
に飛び込む事になりました。 そこで私は大きな意識の変革をする事になりま
した。 物心付いてから２０数年の間自分の心を支えてきたアメリカ文化の影
響を受けた価値観が、歴史のあるラテン文化を知った時に、音を立てて崩れ、
私の中に今もなお生き続けている新しい価値観が築かれたのです。 それは私
にとってまさに異次元の世界への「解脱」でありました。
その後アジアの諸国と深く関わって行く過程で、ラテン文化が大事にしている
世界は、実に自分の属するアジアの世界にも脈々と生きて存在している事を体
験して来ました。 遂には自らのル−ツを探り始め、自分が世界の中のどんな
所にいるどんな存在なのかを掴む様になって行きます。 そして、今、自分が
何の迷いもなく、理屈抜きで自分が自分にとって一番愛せる世界を見つめてい
ます。
もちろん、これは終着駅ではないかもしれません。 これからも更に私が世の
中を広く知る事によって、更に豊かな愛と夢を持って世の中と対峙して行く様
になるに違いありません。 いずれにしても、こう言った一連の流れを振り返
って見ると、新しい価値観に出会う度に、間違いなく自分自身の価値観を磨き
その輝きと自信を増す事が出来たと思うのです。
およそ一人の人間が考える事などは不完全だらけであって、立派な完成された
物などはおそらく存在しないのではないかと思います。 しかし、その様な中
にあって、この様に自分自身の価値観を磨き、少しでも美しく後世に残る輝き
に近づけるとしたら、それにチャレンジする事はまさに人間としての生きがい
ではないかと思います。
価値観を磨くと言う事は、ひとつの限定された方向への偏向を強める事ではな
く、ダイアモンドの様に、あらゆる方向に多面的に輝きを放てる様になる事で
はないかと思っています。 一人よがりになるのではなく、人生をたくさん生
き、たくさん体験した一人の人間として、自分自身と遠く異なる価値観を持つ
人を許し、受け入れ、そうやって人を愛して行く事こそが、磨かれた価値観が
実現してくれる究極の姿ではないかと思っています。 そしてそれこそが、自
分自身の人生を豊かに拡げてくれる事だと確信しています。
既に百数十億年を経ている宇宙の歴史の中では、我々が生を育んでいれる時間
はほんのわずかな瞬間でしかありません。 たった一度しかない、わずかな時
間しか許されない自分の人生を悔いの残らない物にする為に、たまたま目の前
にある物だけに満足し或いはこだわって生きて行くのではなく、広く地球上の
世界を見渡し、常に自分自身の価値観と照らし合わせながら学び、たまたま自
分が許された「今」と言う瞬間においては最善の存在でありたいと願っていま
す。 一地球人として、宇宙のどの生命体に対しても恥じる事の無い存在であ
りたいのです。 宇宙から見ると、自転し続ける地球は世界の全てをさらして
います。 自分がその中の一人である限り、私は少しでも自分の世界を拡げて
行く努力を続けなければならないと考えています。
人間は弱いものです。 一人で生きて行く事はなかなかできません。 しかし
同時に人間は全ての人を受け入れる事もなかなかできません。 今の世界は一
見平和な様に見えます。 確かに人類の歴史の中で、今の時代は多くの国が国
民の権利を第一に置いた民主国家であり、多くの国家同士もお互いの主権を認
め合い、人々は自由に世界中を旅する事もできます。 世界中に幾つもの国家
が存在し、それらが現在微妙なバランスの上で平和を保っているのも、人類が
犯して来た悲惨な争いの歴史の反省の上に辿り着いた構造であるからと言えま
す。 逆に言うと、そう言った構造がないと人間は欲望と言う性が故に平和な
環境を維持する事ができないのです。 一人では生きられない弱い存在であり
ながら、多数で社会を形成すると、それら全てを愛を持って受け入れる事もで
きないのです。
私は人間の弱さを象徴しているものが宗教であると思っています。 世界には
たくさんの宗教が存在しています。 世界中の多くの人々が宗教を大事にして
生きている事自体が、人間が生きて行く上には心の拠り所が必要である事を示
しています。 世界中の数え切れない人々が夫々の宗教を信じ、その教義をな
によりも大事にして、忠実に生きています。
私は、世界で一番優れた教義が存在するとしたら、自分と異なる全ての教義を
許し受入れてあげられる教義であると思っています。 そして何よりも優れた
宗教があるとしたら、それは一人の人間が自分の心の中に創り上げた自分自身
の宗教であると思っています。
私が、外国語を通じて自らの価値観に磨きをかけたいと考えて来た事は、まさ
に自からの心の中に自分自身の宗教を創りたいと考えて来たからに他なりませ
ん。 自分自身が自分自身の教祖になりたいと考えて来たからです。 そして
その修行は決して終る事なく、これからも命ある限り続けられて行くと思いま
す。
一人でも多くの人が、自からの心の中に自分自身の宗教を創る事ができ、人々
がお互いの存在を認め、暖かい愛で包み合う事ができたなら、数億年後に地球
が太陽に呑み込まれる時が来ようとも、この青く美しい地球と言う惑星に暮ら
した地球人類の生き様は、宇宙の歴史の中に永遠に刻まれて行くに違いないと
確信しています。
− 完 −
おわりに
本書の執筆を始めてからちょうど３ヶ月半が経過しました。 この３ヶ月半の
間、私は寝食の時間も惜しみ、忙しい仕事の合間を縫って自らの過去に正面か
ら向かい合う日々を過ごしました。 元来、過去を振り返る事が嫌いで、学校
時代の同窓会の誘いにも応じた事はほとんどない私が、自分の生い立ちにまで
遡って半生を振り返ったという事は本当に貴重な体験であったと思います。
自分の通ってきた道を改めて振り返って見ると、そこには一貫して「ロマンの
追求」と言う物があった様な気がします。
・小学生当時の「科学」少年時代。 化学・科学実験に夢中になりました。
おもちゃはことごとく分解し、その構造や仕組みを探りました。
・中学生当時の「天文」少年時代。 毎晩望遠鏡で天体を観測しスケッチをし
続ける傍ら、天文学の理論書を読みふけり、宇宙へのロマンに思春期の夢を
膨らませました。
・高校生から大学生当時の「無線」青年時代。 本書でお話した通り、英語を
話したい、世界中の人と話をしたいの一心で、青春のエネルギーの全てを捧
げました。
・社会人となった当時の「アウトドア」青年時代。 日本ではまだキャンピン
グ・カーを見る事が無かった時代に、２年がかりでキャンピング・カーを手
作りで完成させ、自然との触れ合いに浸るライフ・スタイルを夢中になって
追求しました。
・社会人として中堅時期に入ってからは、「無線」の世界で本格的な活動を始
め、自宅の設備はもとより、走行中の車の中からでも常に安定して世界中の
人達とコミュニケーションが取れる事を目指して、無線通信システムと技術
の開発と実践に没頭しました。 パケット通信（無線電波を使ったパソコン
・データ通信）ネットワークの世界では、短波帯を使って日本で初めて海外
のネットワークとリンク（接続）を行いました。
・また同時に、ハイテクの限りを尽くして悠然と自然に立ち向かう「航空機」
の世界にたまらない大空のロマンを感じ、その構造、管制の研究に始まり操
縦術の世界に没頭し、セスナ機の実機操縦、ジャンボ機（ボーイング７４７
−４００）のシミュレーター操縦実習の機会も得ました。
・社会人としてのファースト・ステージでの完成時期に入ってからは、「天文
」の世界で本格的な活動を始め、宇宙へのロマンを求めて、自宅に観測室を
手作りで建設し、デジタル技術を駆使した宇宙の果ての銀河撮像の世界に没
頭しました。
自然と人間を愛し、それら全てが大宇宙の営みの中にある事を認識し、その触
れ合いを大切にし、深めて行く事に至上の喜びを感じて来たのではないかと思
います。
そして、このロマンの追求の全てを貫いて来た物は、大宇宙の中で自分自身が
自分自身にとっては絶対の神でありたいと思うゆるぎない価値観への希求心で
あり、この人生をかけた「プロジェクト」の原動力となり、その推進を支えて
来てくれたのが、数々の外国語との出会いであったと思います。
人それぞれの人生ではありますが、本書を読まれた皆さんが、もし外国語の習
得への新たな勇気と力を得てくれたとすれば、私はそれが必ずや皆さんの人生
にとってかけがえのない原動力を生み出し、皆さんの人生を豊かに拡げてくれ
るものと心の底から確信しています。
本書の中では、専門家でもない私が偉そうに数々の能書きを並べて来ましたが
多分に理解不足や誤った知識が故に、一人よがりの点も多々あったのではない
かと思います。 そこは、大いに笑ってご批判頂いた上で、是非、私のお伝え
したい真意を読み取って頂ければ幸甚です。
平成１６年９月１０日
（バイブル・シリーズ おわり）
----------------------------------------------------------------------
随時掲載記事コーナー
----------------------------------------------------------------------
■■ 「バイブル・シリーズ」
１４回にわたってお伝えして来た「バイブル・シリーズ」をやっと完成させる
事ができました。
気が付いて見ると、原稿は１５万字を超えており（４００字詰め原稿用紙で３
８０枚前後）、一般に出版されている単行本（２００数十ページ）と変わらな
いボリュームになっていました。
毎週遅れずにきちんと執筆を続ける事は想像以上に大変な事で、この３ヶ月半
は、文字通り寝食を忘れ、通勤時間をも惜しみ、週に２日は会社に泊まり込ん
で取り組んで参りました。
当初企画した構成（目次）も大きく変更させる事なく、淡々と書き進めて来る
事ができたのも、ひとえに読者の皆様方からの熱い応援があったからで、その
様な自分を追い込む物がなければ、とても私の様な人間には成せなかったと、
あらためて厚く感謝致しております。
重ね重ねご支援ありがとうございました。
----------------------------------------------------------------------
（オンライン商品ご紹介）
----------------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
９月２０日は敬老の日です！ 感謝を込めて花を贈りましょう！
今から配達予約ができます。 品質はブランドが保証、日比谷花壇！
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/market-gogakugai.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ないものはない！お買い物なら楽天市場
http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=O6RA5+G3W7ZM+5WS+C2GFN
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【電子辞書との複合英会話プレイヤー：マジック・トーカーズ】
通勤電車の30分間に英語を覚える。「通勤時間」の超学習の友
英・和リアルタイム文字表示パネル付 例文は約８０００！
ネットショップ売り上げランキング驚異のＮＯ．１連続達成中！
http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=O6S24+25ZT0Y+3M0+BXQOJ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
登録解除 http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
ご意見・広告掲載など jr1maf2@ki.rim.or.jp まで
発行人 MAFNET 代表 岡 浩一郎
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■