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             外国語ing My Way
        情報マガジン NO.000009  2004.8.9配信
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連載記事:「外国語ing My Way」バイブル・シリーズ(9)
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2.相手の心に届かせたいと思う情熱

(1)赤ちゃんの「言葉」

言語とは、「人間の感情や意志を具体的に表現し相手に伝える手段」である事
は言うまでもありませんが、そもそも相手に自分の意思を伝えたいと思う「情
熱」にその本源的発露があると思います。 「相手の心に届く表現力と、届か
せたいと思う情熱を実現する力」が「外国語のコミュニケーション力」だとお
話しましたが、本源的には、届かせたいと思う「情熱」がまず先に存在し、そ
れに支えられて具体的な特定の言語の「表現力」の習得の道があると考えてい
ます。 外国語の習得となると、読む・書く・話す・聞くが基本的な学習のカ
テゴリーとなるようですが、この言語の本源的発露に立ち返ると、言語はまず
自分が相手に対して行う「表現」である「話す」事が出発点と言う事になりま
す。

生後間もない赤ちゃんが言語を身につけて行く過程を見てみましょう。 赤ち
ゃんにとって大事な事はお母さんが何を話しているかを理解する事ではなく、
自分の意思(欲求)や感情をお母さんに伝える事であるはずです。 赤ちゃん
が訳の分からない「言葉」を発するのも、ビ〜ビ〜泣くのも、自分の意思・感
情をルールの無い音声(オリジナルな「言葉」)で必死に訴えている訳で、い
わば人間は既に「話す事」を身につけて生まれて来ていると言えるのではない
でしょうか。 

赤ちゃんは母親や父親とのコミュニケーションの中で、体験的にその言語を習
得して行き、それが最初に身に付けた言語となる訳です。 従って我々日本人
の場合であれば、基本的には日本語が最初に身につけた言語という事になり、
それが母国語という事になります。 我々が外国語を学ぼうとする時には、そ
の母国語を出発点として学習に取り掛かります。 どんな学び方をしても、文
法はやはり母国語で読み、考え、覚え、身に付けて行きます。 すなわち母国
語と、学ぼうとする外国語の間の「訳」を通じて勉強を進めて行く訳です。

しかし、赤ちゃんが既に「話す事」を身に付けて生まれて来ると言う事に注目
すると、一人の人間が外国語を学ぼうと思った時に出発点となるのは、母国語
よりも、むしろこの赤ちゃんとして持って生まれて来た自己表現(力)とその
欲求の強さ(情熱)ではないかと私は考えています。 極端な言い方をすると
赤ちゃんが生まれながらにして身に付けていた「話す事」はその赤ちゃんにと
って最初の「言語」であり、そうであるならば、全人類は生まれた瞬間に共通
の「言語」を持っているとも言える訳です。


(2)モールス「言語」とコンピューター言語

赤ちゃんが共通の「言語」だなんて、訳がわからなくなりそうです。 ここで
言語とは何か、今一度振り返ってみましょう。 「何を言ってるんだ、言語は
世界中のあちこちで話されている言葉じゃないか」と怒られそうですが、良く
良く考えてみるとそれだけではありません。  私自身が習得して来た言語は
(習得中の言語も含め)、実は母国語を含めた7ヶ国語でだけではなく、更に
次の4つの言語があったと思っています。 

 1.欧文モールス
 2.和文モールス
 3.BASIC言語
 4.C言語

「なぁんだ!」なんてあきれないで下さい。 これら4つの「言語」はいずれ
も自分の意思を相手方に伝える為の立派な言語としての要素を持っているんで
す。
 
欧文モールスは、世界共通のモールス符号(トン・ツー)で、それこそ無線の
父・マルコニー(1985年に無線通信を実用化)の時代から始まって、世界
大戦の時代まで最も確実で要の通信手段でした。 アルファベット26文字に
数字や記号を加えたものが符号体系化されています。 和文モールスは日本だ
けのモールス符号で、「あいうえお」に数字や記号を加えて符号体系化されて
います。 どちらも今でも一部の船舶無線を中心に使われており、通信機の構
造が単純で良いのと、信号があるかないかだけが判別できれば良く、機器の故
障時、災害時、雑音の中に信号が埋もれている時等の劣悪な通信環境の中でも
通信が出来る可能性が高い為、現在でも非常時の最後の通信手段として重用さ
れています。 またアマチュア無線では、あえてこの原始的な通信方法にロマ
ンを感じる人も多く、トン・ツーだけで1時間も2時間も四方山話に興じてい
る人がたくさんいます。 

もちろんモールスは単なるアルファベットや「あいうえお」を符号化しただけ
のものであり、モールス通信では、その符号(アルファベット)で英語やスペ
イン語など既存の言語を綴って「会話」をして行く訳ですから、それ自体は言
語ではありません。 しかし、その習得過程はひとつの言語の習得過程と恐ろ
しく似ている要素を持っているばかりでなく、実際の「会話」に於いてもその
符号の長さ、間隔、粘りで実に深い表現力を表し、送り手の感情を符号自体に
込めて伝える事ができるのです。 こと「会話」(話す+聞く)に限って言え
ば、それ自体が使用する言語の上に覆いかぶさって一つの異なる言語を作って
いる位の感覚があります。

BASIC言語やC言語はもちろんコンピューター上で動くプログラムを書く
為の言語ですが、これも立派な「言語」です。 3つの大きな特徴を持ってい
ます。 ひとつは相手が人間でなくてコンピューターと言う機械であると言う
事。 二つ目は言語の学習のカテゴリーで言うと「書く(Write)」面しか基本
的に持っていないと言う事。 3つ目は一切「情熱」を受け入れてくれないと
言う事です。(笑) これらの特徴から100%文法に忠実である事が求めら
れる大変厳しい言語でもあります。 

コンピュータ言語を学習しながらプログラムを書いていると、いつの間にか自
分が熱くなって行くのを感じます。 絶対に文法の間違いが許されない冷酷な
世界、だけど文法さえ正しければどんな無理も聞いて実現してくれる世界。 
まるで飴と鞭です。 どんなに自分が情熱を燃やし熱く語りかけても、そんな
感情にはちっとも配慮してくれない無情な世界であるにも拘わらず、無駄とわ
かっていても、いつの間にかかえって果てしなく情熱が燃え盛ってしまうので
す。 飴と鞭に見事に踊らされてしまうのです。


(3)モールス「言語」との格闘

さて、モールスですが、私がモールスを覚えたのは高校一年生の頃であった事は
既にお話ししました。 参考までにどのようにモールスを覚えたかごお話しまし
ょう。 この時に覚えたモールスは欧文モールスと言って、AからZまでの26
文字に数字が0から1までと、ピリオド、スラッシュなどの幾つかの記号で構成
されていますので、だいたい40種類の符号を覚える事になります。 

世の中に「モールス符号の覚え方」なんて言う本はたくさん出ているし、各符号
や例文を録音したカセット・テープを聴きながら覚えると言うのがいわば学習法
の定番でした。 もちろん電鍵(トン・ツーと信号を指で押して打つ、スイッチ
の働きをする器具で英語ではKeyと言います)にブザーのような発振器をつけ
て、実際に音を出しながら送信の練習をするセットも定番の学習用品です。 多
くの人は、まずテープで符号を覚え(受信=聞く)、ある程度符号を覚えたところ
で、今度は電鍵で打ってみて(送信=話す)、最後に受信機で実際の他人同士の
交信を傍受(聞く)して慣れるようにする、と言ったステップを踏みます。 

実際に国家試験を受けてモールス符号通信(肉声での通信「電話」に対して「電
信」と言います)の免許を得て、晴れてデビューの時が来るのですが、まず誰し
もが入り念に自分でも理解できる程のゆっくりと送信(話す)している無線局を
捜してから、自分との通信の相手をお願いする事になります。 相手の打って来
る符号は理解できても(受信=聞く)、実際に自分が送信(話す)番になるとす
っかり上がってしまって、符号は間違いだらけで、おまけに相手がイライラする
ほどのスロー・スピードで、相手の方には散々ご迷惑をおかけすると言うのが誰
もが経験する入門への道となっています。

さて、私はまったく違ったステップで入門への道を突っ走りました。 まずテー
プには耳も傾けなかったのです。 受信機で実際に交信しているモールスを理解
しようと一生懸命聞く事もほとんどしませんでした。 私はその当時、とにかく
アメリカ人と話したかったのです。 私の頭の中には「相手に自分の意思を伝え
たい」と言う事以外には何も意識しているものがなかったように思います。 私
が最初に手にしたのは電鍵と発振器(ブザー)のセットだったのです。 アルフ
ァベットの第一文字からとにかく電鍵をトン・ツーと打つ事に熱中したのです。

約40文字を一通り打てるようになると、もう楽しくて楽しくてたまらなくなり
今度は目の前にある英単語を片っ端から打ち始めました。 何でも良いのです。
電化製品のパネルには、たいがいいくつかの英単語が印刷してあります(ONと
かOFFとかSELECTとかPOWERとか)、それらも全て打ち飽きると、
今度は英語の教科書をひっぱり出して来て、これを第一頁から片っ端から打って
行きました。 来る日も来る日も電鍵に向かい、米ツキバッタのように電鍵を打
ちまくります。 だんだんつかえないで打てるようになって来ると、今度はどん
どんスピードを上げて打つ練習です。 

この頃になると、町を歩くとやたらにうるさくて頭が割れそうになります。 別
に騒音がしていたわけではないのです。 町に溢れる看板やネオンサインはアル
ファベットだらけです。 その看板を見ただけで頭の中で反射的にトン・ツーが
鳴り響くのです。 「SONY」の文字を見ただけで「トトト ツーツーツー 
ツート ツートツーツー!!」と言う具合です。 いつの間にか意識しなくても
アルファベットの文字を見ていると、それが「ソニー」とか「エス・オー・エヌ
・ワイ」とは読めずに「トトト ツーツーツー ツート ツートツーツー」と音
でしか読めなくなってしまっていたのです。 

こうやって送信(話す)事に全く困らなくなってしまうと、また不思議な事が起
きました。 町を歩いていると、今度は雑音が楽しくて仕方なくなっていたので
す。 看板をみてモールスを楽しく口ずさんでいた訳ではありません。 町を走
る車のクラクション、色々な騒音の全てが私にアルファベットで一斉に話しかけ
て来るのです。「ププ〜〜!」と鳴らす車のクラクションは「A」です。 「パ
パパパパ!」とせくようにあおって鳴らすクラクションは「5」です。 「パ〜
パパ〜!」と威張り知らして鳴らす大型ダンプのクラクションは「K」と言った
具合です。 今まで何の意味も持たない単なる騒音であったものが、実に愉快に
私に話しかけてくるようになっていたのです。

ここまで来ると、私はもう居ても立ってもいられなくなっていました。 とにか
く交信したくてたまらなくなったのです。 しかし、ここではたと困ってしまい
ました。 だいたい実際にアマチュア無線でモールスを使ってどんな内容、スタ
イルで交信しているか良くわかっていないのです。 いつも使っている音声通信
(電話)周波数帯の下には、モールス(電信)通信周波数帯があって、そこにダ
イヤルを回すと賑やかにピーピー、プープー信号が入り乱れて飛び交っているの
は聞いて知っていました。 そこで受信機に電源を入れて、あらためてモールス
での交信を傍受して見ました。 相手のコールサインと自分のコールサインを送
信し合ってる所くらいまでは聞けば分かるようになっていましたが、実際の通信
本文に入ると何を打っているのか、とても聞き取りが追いついて行きません。 
当たり前です。 そんな学習も練習はしていなかったのですから。

そこでしばらく実際の交信を聞いて、聞き取り(受信)の練習でもすれば良識あ
る普通の人であったと思います。(笑) しかし、私はもはや「そんなまどろっ
こしい事はとても我慢がならない!」と言ったところで、今さら足踏みをする事
など不可能でした。 私は猛然と送信機をセットすると、無謀にも、とりあえず
通信相手を探す事にしました。 

どうにかコールサインを聞き取る事ができた局がいたので、高鳴る鼓動を抑え、
とにかく相手のコールサインを打ち、送信し始めました。(まだ国家試験も受け
ていませんから、その時点では違法運用です)運が良いのか悪いのか、相手はす
ぐに私の呼び出しに気付いて応答をして来ました。 さぁ、もう後には引けませ
ん。 とにかく音声での交信から類推して想像できる内容に従って送信を開始で
す。 送信する方はもう全く問題なく結構なスピードで打てるようになっていた
ので楽勝です。 数分間で自己紹介を終えてスタンバイします。 相手は私がモ
ールス通信に習熟した相手だと思ったのでしょう、猛烈なスピードで打って来ま
す。(この世界ではどちらか遅い方のスピードに合わせてお互いに打つと言うマ
ナーがあるのですが、私がいい気になって結構なスピードで打ったからです。)
当然、ほとんど何を打って来ているのか分かりません。 
万事休す、いや、万歳です。(笑)

こうなったらもう根性でカタを付けるしかありません。 私は全神経を相手の信
号に注ぎます。 10聞くと1位はわかる感じです。 やっと聞き取れた単語が
ありました。「FINE」です。 FINE・・・音声の通信を思い浮かべてす
ぐに類推ができました。 そうです、天気の事を言っているのです。 相手の所
では「天気は晴れている」と言っているに違いありません。 私は九死に一生を
得ました。(笑) しばらくまったく聞き取れない信号を聞かされたあと、相手
はスタンバイをして来ました。 私は、当然、相手のメッセージ受けて会話を続
けなければいけません。 

「OK、OK、 UR(YOURの略語) WX(WEATHERの略語)IS
FINE. VY(VERYの略語) FB.(FINE BUSINESSの
略語で『いいですね!』の意味). MY WX IS ALSO FINE、
AND....」と、見事に会話を継続してあたかも相手の話をすべて了解した
ように装って(笑)、話題を自分の土俵に引っ張って行き、また「流暢」に 送
信を続ける事になりました。

まったくお粗末でお話にならない幕開けとなりましたが、とにかく無事終わった
のです。 相手の方もそれほど不思議に思わず、いつもの通り楽しい交信をした
と思っている事でしょう。 実はここで起きた事は、読者の皆さんは既にお気づ
きの通り、私が高校に入学後、偶然通りかかったアマチュア無線部の部室から聞
こえてくる英語にひきつけられてその場で入部を申し出、その場でいきなり始め
たグアムのアメリカ人との英語でのほとんど一方通行だった初めての交信のケー
スと全く同じだったのです。


(4)コンピューター言語との闘い

さて、今度はコンピューター言語の方です。 私がコンピューターに興味を持っ
たのは大学に入ってからですが、当時私が手にしていたパソコン(もどき)は、
今から思えばその辺に転がっている電卓よりはるかにお粗末な代物で、画面は当
然モノクロで、英数文字以外には日本語はもとより画像などは全く表示する事は
できません。 記憶媒体も、当時あったフロッピーディスクの容量は現在の10
分の1位の容量しかないのにも拘わらず恐ろしく高価で手が出せず、カセット・
テープを使っていました。 当然、プログラムやデータの読込・書込には恐ろし
いほど長い時間が掛かりました。 だいたい今のようにソフト自体がそんなに出
回っていなかったし、あったとしてもとても高くて手が出せない。 従っていや
おうが無しに、自分でプログラムを作る方向に追い込まれて行きました。 

教科書を読みながら、基本から学んで行きます。 コンピューター言語の良い所
は、普通の言語と異なり、たった一つの文法でも、すぐその場で使って動作を確
認できる点です。 作ったプログラムを実行して、初めてPCの画面に「Hel
lo」と表示出来た時には小躍りして喜びました。 それからひとつ、また新し
い表現を覚えます。 

例えば画面に文字を入力し、エンター・キーを押すと印刷する文法です。 プロ
グラムを実行すると、画面には「input?」と、入力を促す文字が出てきます。
そこで「Hello」と入力しエンター・キーを叩くと見事にプリンターが動き
始め、「Hello」と印刷するではないですか! よし、次の文法だ、と教科
書を必死になって読みます。 今度は繰返しの動作の文法だとします。 プログ
ラムに新しい文法を取り入れて10回印刷を繰返す様に書き直して実行します。
今度はHelloとキーボードで入力してエンター・キーを押すとHelloと
言う単語を改行しながら10回印刷をします。 まるで手品です。 今まで石の
ように動かなかったプリンターがまるで私の召使のように仕事をしてくれます。

今度は今の文法のバリエーションです。 最初に学んだキーボードからの入力を
促す文法を使って、繰返し印刷の回数も尋ねるように応用修正します。 プログ
ラムを実行すると最初に画面にあらわれる「input?」に対して「Hello」
と入力し、続けて現れる2度目の「input?」に対して「15」と入力してエン
ター・キーを押します。 なんと今度は「Hello」を15回印刷してくれま
す。 100と入力すれば,100回、黙って真面目に印刷してくれるのです。

今度は欲が出て来ます。 入力を促される時に「input?」だけではいったい何
を入力していいのかわからないし、だいたい格好が悪すぎます。  そこで教科
書を必死で読み漁ると、あります、あります。 入力を促す時のメッセージの表
示の為の文法です。 さっそくそれを取り入れてプログラムを改修して実行しま
す。 すると今度は最初に「What characters do you want to print?」と表示
されます。 思わずにんまり笑って「Hello」と入力します。 続いて「How
many times?」と表示されます。 もう、言う事ありません。  にっこり笑って
10でも20でも入力です。

とてつもなく難しい世界に思えたコンピューター言語の世界でしたが、一旦勉強
を始めしばらく経つともう留まる所を知らないと言った感じになっていました。
それまで手の付けようがないと感じていた冷たい機械の塊が、どんどん私の味方
になって私の意思通りに動いてくれるのです。 もう楽しくて仕方ありません。

最初に手がけた言語はBASIC言語と言って、コンピューター言語の中では一
番わかりやすく、簡単な言語でした。 最初に画面に「Hello」の5文字を
表示させてから2、3ヶ月後には、アマチュア無線の交信記録簿のプログラムを
完成させていました。 交信の度に相手のコールサインを入力すると、既に交信
済みかどうかを即座にチェックし、交信済みであれば過去の交信日時などのデー
タを表示し、一覧印刷機能も備えるなど、今から考えても基本的な記録簿ソフト
の機能は一通り備えていたと思います。 コンピューター言語に関しては、モー
ルスの時のようにお粗末でお話にならないと言う事はありませんでした。 何故
ならば、もともと話す(書く)だけの一方通行の言語であったからです。(笑)


(5)「情熱」とそれに支えられる意思・感情表現

さて、モールスとコンピューター言語と言ったふたつの「言語」を習得する過程
で、私が取った行動はあくまでも自分の意思の表現を最優先し徹すると言うもの
でした。 本章の冒頭でお話した赤ちゃんの言語の習得過程と併せて振り返って
頂いて、私が本書の中で一貫してお示ししているスタイルを、あらためてお分か
り頂けたのではないかと思います。

【外国語の学習への取組姿勢に関する三つのポイント】

・「その言語で何が何でも相手とコミュケーションをしたい!」と思う強い「情
 熱」を持つこと。

・まず自分の意思や感情を相手に伝える事を最優先すること。

・自分が喋れることは聞いたら必ず理解できるけど、聞いてわかる事は喋れると
 は限らない。

(次号へつづく)


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随時掲載記事コーナー
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■■ 掲示板と皆さんからのお便り

この一週間は、掲示板への皆さんからの書込みはほとんでありませんでした。
(寂しい!) 元来単純な性格の私は、皆さんからのリアクションを頂く事だ
けが励みで力を振り絞っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。


■■ テレビ放送から

昨晩、サッカー・アジア・カップの決勝戦(中国VS日本)が北京の工人スタ
ジアムでありました。 土曜日の晩とあってご覧になられた方は多かったので
はないかと思います。

試合前から中国の抗日感情が極度に高まっており、サポーターの方の身の安全
を守る為に、スタジアムおよびスタジアム周辺を中心に警察官が1万人配備さ
れたとの報道にただ事ではない状況である事を知りました。

実際に試合が始まると、予想された観客の一方的な中国チームに対する応援を
よそに、中国選手達は予想外に紳士的な闘い方を見せてくれました。 こけた
日本選手に手を貸して起こしてあげるなどの光景に私は胸をなで降ろして観戦
を楽しむ事になりました。

しかし、やはり日本が優勢になったり点を入れたりする度にスタジアムが一瞬
し〜〜んと静まり返り、日本選手に対する罵声やブーイングが起こる様には、
背筋が凍る想いがしました。 最初に唖然としたのは、最後のロスタイムを一
点差を追う形で迎えた中国が、更にダメ押しの追加点を日本に入れられた直後
の事でした。 スタジアムから一斉に中国人観客が去り始めたのです。 味方
が窮地に追い込まれた時にです。

最終的に日本が勝った後、画面には抱き合って泣いて喜び合う日本チームの選
手達の姿が映し出されていました。 しかし、その晴れ晴れしい映像とは裏腹
にスタジアムからは勝った日本チームを称える拍手は聞こえて来ず、後の報道
で、日本人サポーターの席に物が投げ込まれたり、罵声を浴びせられていた事
を知りました。 もし、このスタジアムが日本で、同じような状況で中国が勝
ったとしたらどうだったでしょうか。 誰もが、ひと時どよめいた後は中国チ
ームに対して惜しみない拍手を送ったはずだと答えるでしょう。 実際そうい
う場面は今までに何度も見てきた事があります。 私はその差異に呆然とし、
中国の人々の反日感情の強さをあらためて思い知りました。

もちろん、これは、まだ現在との境界線の無い近代史の中で、どんな大義名分
があったにせよ、日本が中国に対して行った一方的な侵略戦争への反感が、未
だに根強く残っているからに他なりません。 しかし、政治レベルでの対応は
ともかく、多くの日本人個人は、日本が中国に対して行った侵略は過ちであっ
たと考え、悪い事をしたと謝意を感じているのではないでしょうか。 そして
多くの人達が、過去の過ちを埋め尽くし乗り越えて、中国の人々と親しく交流
して行きたいと願っているのではないでしょうか。

あれほどまでに中国の人々が反日感情を高めている背景には、中国政府の一貫
した反日教育にあると言われています。 小さい時から学校で徹底して反日感
情を育てる教育を受けて来ている訳です。 中国共産党の機関紙「人民日報」
が「主催者の度量」と題して「競技の相手を尊重することは、文明の素養の一
種だ」と異例の文章を一面に載せたそうですが、積年の反日教育によって中国
国民の心の中に築かれた感情の前には全く効果がなかったようです。

私が唯一救われる思いをしたのは、その反日感情を育ててきた中国政府自身が
一万人と言う警官隊を出動させ、日本のサポーターや在中日本人を混乱から守
ろうとした事です。 もちろん、国の威信をかけた2008年の北京オリンピ
ックを成功させる為にはここで汚点はつけられないと言う算段もあったのでは
ないかと思いますが。

同じように日本が侵略した歴史を持つ韓国とは、文化交流解放施策の流れに乗
って双方で友好的な考え方が高まりを見せ、日本でも空前の韓国ブームが湧き
上がり、急速に両国の距離感は縮まりつあるように感じます。 しかし中国の
場合は、世界的にも極めてユニークな政治体制が敷かれており、日中間に横た
わる難問やハードルは簡単には排除できそうにはありません。

長い世界の歴史の中で、民族と民族がいがみあって対立して世の中が良くなっ
た試しは一度もありません。 それはどんな経緯・理由があったにせよです。
私は一日も早く、日本にとって韓国に次ぐ隣国である中国が、数少ない同じ漢
字文化圏の国同士として世界に胸を張って自慢できるくらい仲の良い者同士に
なって欲しいと願っています。 

お互いに10年先、100年先、1000年先を見て、大きな発想と愛をもっ
て歩み寄らなければ、こんなに悲しい関係はないと思うのです。 そしてその
為には、私は今、中国語はしっかりと身につけて行かなければならないと考え
ています。


今週のメルマガは配信されてもすぐには読まれないかもしれませんね。 世の
中、今週は待ちに待った夏休み週間ですからね。 それでは皆さん事故などに
遭われませんように。 また来週、お元気で!


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