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              外国語ing My Way
        情報マガジン NO.000004  2004.7.5配信
 サポート・ホームページ:http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
           メール:jr1maf2@ki.rim.or.jp
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これが本メルマガの第4号をお届け致します。

ご意見、ご感想、ご相談、ご要望、その他なんでもサポート・ホームページの
掲示板にお気軽にお寄せ下さい
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/messageboard/minibbs.cgi?log=log1

実は皆さんから掲示板に色々お声を聞かせて頂いたりする中で、読者の皆さん
は一体何語をご存知で何語にチャレンジされたいと思っているのか知りたくな
って来ました。 単に興味でそう思うのではなく、それが分かれば少なからず
今後のメルマガやホームページのコンテンツに生かせると考えたからです。

そこで是非お願いなのですが、一回だけ1分間もあればできる事なので、ホー
ムページに作ったアンケートにご記入頂けないでしょうか。長ったらしい面倒
な入力は全くありませんので、よろしくお願いいたします。こちらからもご記
入できます。   http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/anketo.html
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連載記事:「外国語ing My Way」バイブル・シリーズ(4)
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(4)スペイン語を磨き上げてくれたもの

私はスペインに到着したのは7月の初めでいきなり夏休みから始まりました。
とりあえずマドリッド大学のキャンパスを歩いて可愛い女学生を見つけて、片
言のスペイン語で個人教授のアルバイトを依頼しました。 夏休みで空いてい
る学生寮に住みながら一日2時間程度のレッスンを2,3週間受けました。 
我ながらうまいことをやったもんだ、と満足していたのもほんの最初のうちだ
けで、残念な事に、そこはやはり素人学生、教えることの忍耐力は持ち合わせ
ていなかったようで、私が覚えが悪いのに腹を立て、最後には「赤ん坊だって
わかる事をあなたはなんで理解できないの!」とまで言われ(笑)結局喧嘩別
れする形でチョンとなりました。

その後、個人レッスンのある語学学校を見つけてきて、語学学校に通うことに
なり、一ヶ月近く毎日通いました。 こちらはさすがプロの先生。美人の先生
でしたが忍耐強く教えてくれました。 レッスン以外の時間はもちろん何もす
ることはありませんでしたから、とにかく見るもの聞くものすべてが珍しい、
好奇心の塊状態で、あちらこちらを一日中かけ回って遊んでいました。 

マドリッドから200Km位北にある、留学先の街ヴァジャトリッド市の大学
の「外人コース」が始まるのは10月からだと分かって、とてつもない計画を
建てました。 

実はそれまでの間に、既に街で売ってる新聞の売ります・買います欄位はなん
とか読めるようになっていたので、15年ものフィアットの中古車(日本だっ
たら解体屋も引き取らないような超ポンコツ)の売りたし広告をみつけ、電話
をして売ってもらっていました。(登録とか名義変更とかたくさんの人に聞き
まくりながら自分でやったのですが、今から思うと本当に良くそんなことがで
きたものだと感心してしまいます) その車でスペインを探訪しようと思い立
ったのです。

スペインの地図を広げ、日本から持ってきたスペインのガイドブックの最初の
ページから最後のページまで、出てくるスペインの地名をすべてプロットした
のです。 もちろん単に文章の中に名前だけちょろっと出てくる地名もすべて
含んでです。 それからおもむろにスペイン全国にちらばった点を線で結び始
めたのです。 マドリッドから出て西に向かい、大雑把にスペインを左回りし
ながら、途中で内陸部にも何度も入り込み、地中海沿岸からはスペインの領土
であるイビサ島とマジョルカ島も通り、ぐるっと回って再びマドリッドに戻っ
てくる線です。 何も迷わずに思い切ってぐぐっと適当にです。

距離を考えながら宿泊地を決めて、全ての行程を数えてみたら38日間でスペ
イン全土を一周しながらしらみつぶしに回るコースが出来上がっていました。
大学が始まるまで45日が残っていました。 決行です! 学生時代に山歩き
で地図でコースタイムのプランを立てるのはお手の物だったとは言え、この無
謀と思われたプランを見事に一日も狂わずに実行してしまいました。

旅の途中では様々なことが起きました。 車の故障、病院へ駆け込んで筆談で
薬を貰ったことを初め、ホテルが中々見つからず、あちこち聞きまくって尋ね
まくってやっと夜中に落ち着いた町もありました。 日本人が来たのは初めて
だと言って村中の人々が繰り出してきて歓迎してくれたところもありました。
夜は夜で毎晩町に出て遊びまわりました。 この旅行で出逢った人達は単純に
数えても数百人いた勘定になります。(これだけでかなり読み応えのあるおも
しろい旅行記が書けそうです)

38日間/走行8000Kmの旅を終えて再びマドリッドに帰ってきたときの
喜びは感激ものでした。車を降りて、何度も飛び上がりながら大きな声で「バ
ンザイ!バンザイ!」とやったくらいでしたから。 旅を終えていよいよ大学
のあるヴァジャドリッドに移動すると、急に身も引き締まりました。 実はこ
のときまで何も意識していなかったのですが、いつの間にかかなり不自由もな
く話したい事をスペイン語で話している自分に気がつきました。 そうです。
スペイン一周旅行のおかげだったのです。 夢中になって「大冒険」にチャレ
ンジし、数え切れない人達と交わっているうちに、すっかり言葉に慣れてしま
っていたのでした。

かくして私はスペイン留学の本課程が始まる前に、スペイン語だけで何一つ不
自由なく生活できるまでになってしまっていたのです。 外国語の習得と言う
ものが、如何に頭を教科書を使う「勉強」ではないと言う事の実証です。 も
ちろん出発前に日本の語学学校で基本文法をあらかた学んで来たことがその大
きかったことは言うまでもありません。 しかしそれだけでは理屈で考えなが
ら極めて限られたカタコトしか話すことしかできませんでした。 38日間の
スペイン一週旅行が私のスペイン語の習得過程の中で、単位時間当たり最も大
きくステップ・アップした時間であったのではないかと思います。

単位時間あたりの進捗速度はともかくとして、私のスペイン語が上級のレベル
に達する事ができたのは、実は100人のスペイン人学生にただ一人外国人と
して混じって生活した寮生活のおかげであったと思います。 私になついて、
いつも周りにいてくれて、朝から晩まで一緒に遊びまわってくれた学生達のお
かげであったと思います。(彼らは交代交代で一生懸命勉強していました。 
私はいつも遊び専門でした) 親しい友とは本当にありがたいものです。 普
通の人だったら何も指摘しないような、些細な文法上の誤りも許してくれない
のです。 それは違う!と言って直されるのです。 

昼間の元気のいいときは、それこそ有難く勉強させてもらい感謝するのですが
一緒に明け方までディスコに飲んで踊って、明け方のバルで甘いホット・チョ
コレートと油っぽいねじり揚げパンまで付き合わされてへとへとになっている
時にまで直されると、「うるさい! いいかげんにしてくれよ! こんな時ま
でそんなことされたら、なんにも話ができなくなっちゃうじゃないか!」と怒
り出したことも1度や2度ではありませんでした。(笑)

また、母親が小さな子供に言葉遣いを直すように、第三者に対して声を掛けた
時の言葉遣いが間違ったりすると、その人が去ったあとで、ああ言う関係の人
にものを言う時にはそれでは大変失礼にあたる、と言ってそっと諭してくれる
ような場面もたくさんありました。 彼らにはいくら感謝してもし過ぎる事が
ないと今でも大変ありがたく思っています。

私がもしも自分の愚かさに気付かずに、心の底からスペインとスペイン人を愛
するようになっていなかったら、恐らくそんな友人達は目の前に現れなかった
ろうし、いたとしても誰もあそこまで熱心に私に正しいスペイン語を話させよ
うとしなかったと思います。 私がスペインとスペイン人を心の底から愛した
から、スペインとスペイン人が私を愛してくれたのだと思っています。


(5)人生をゆったりと生きる人々

さて一年間のスペイン留学を終えたあと、3ヶ月間の業務研修の機会をあたえ
られました。 スペインのサンタンデール銀行にトレイニーとして派遣された
のです。 スペインの東側、地中海に面した都市、バレンシアの少し北にある
小さな地方町カステジョン・デ・ラ・プラーナの支店に配属されました。 私
のスペイン語は、既にそうやってスペインの銀行でスペイン人と一緒に仕事が
できるまでになっていたのです。 それまでは学生として学生達と一緒の世界
でスペインを見てきたのですが、いよいよスペインの社会人の世界に入る事に
なった訳です。

カステジョン・デ・ラ・プラーナは地中海沿岸でも有数のバケーションの地で
ホテルやキャンプ場もたくさんあり、夏の間はスペイン各地から家族連れで一
ヶ月位のんびりと滞在しに来ます。 海岸は美しい砂浜が続き、スペインの名
物(?)トップレス嬢(ただし若い娘だけでなく80歳のお婆ちゃんもです)
があちこちに寝そべっている夢の国です。(笑) そのような行楽地の支店勤
務ですから多少は割り引いて受け止めなければならない面もあるでしょうが、
そこでの生活は日本からは想像もつかないものでした。

日本の銀行では、シャッターが開いているのは午前9時から午後3時ですが、
朝早くから出勤して仕事を始め、シャッターが下りた後も、店頭の行員は勘定
合わせだけで午後5時近くになってしまいます。 1円でも勘定が合わなけれ
ばそれこそ9時、10時になっても伝票をひっくり返して原因を究明します。
また、顧客を担当している行員は、シャッターが閉まってからが本番で真夜中
近くまで書面(貸出の申請書とか)を書いたり、会議をしたりで、時には自腹
を切ってタクシーで帰宅するなんて事もめずらしくはありませんでした。

さて、このスペインの銀行では、朝は8時に出社同時にシャッターを開けまし
た。 10時になると皆交代交代で2階に上がります。 2階には休憩室があ
って、なんと!ビールの自動販売機までありました。 そこでスペイン風サン
ドイッチ(ボカディージョ)を食べながらビールを飲んだりして休息するので
す。 もっと驚いたのは閉店の時でした。 シャッターは午後2時に下りまし
た。 ところが下りたとほとんど同時に窓口の行員も帰宅を始めたのです。 
あれ?勘定は合わせたのか?と思い尋ねて見ると、どうやら紙幣だけは数えて
あるようですが、指差した床の大きなダンボールを見たら硬貨がじゃらじゃら
と一杯投げ込まれたままになっていました! こんな細かいものは数えてもし
ょうがないからって・・・。(日本の銀行では閉店後2時間近くかけて1円単
位で勘定を合わせます)

そんな訳で全員2時過ぎには退社することになります。 近くのレストランで
1時間か1時間半くらい掛けて仲間同士で昼食をとります。(もちろんまっす
ぐ帰宅する人もいます) それもビールとワインでおいしく頂きます。 車に
乗って海岸沿いのアパートまで10分。(少なくとも当時のスペインでは酔っ
払い運転はあたりまえでした。 駐車違反でレッカー移動された車を引き取り
に、夜中の2時にかなり酔っ払ったまま酒の匂いをプンプンさせながら警察署
に行ったんですが、さらに免許証不携帯でもあったのにも関わらず、駐車違反
金500円払ったら何のお咎めも無しで車を返してくれた事もありました)

帰宅してまだ4時前です。 夏時間のスペインでは日没は夜の10時頃ですか
ら、日本で言えばほとんどまだ正午です。 そのまま水着に着替えて目の前の
砂浜へ。 トップレスの美女たちに紛れてうとうとと昼寝をしたり泳いだり。
浜辺沿いにあるお休みどころでビールを飲んだりフラメンコ・ギターを聴いた
り。 そのうち銀行の仲間たちも集まってきてわいわいと飲みはじめます。 
6時間近く遊びほうけて家に帰ってゆったりと眠りにつくのです。 来る日も
来る日もそんな毎日が続いたのです。 

ここで注目して頂きたいのは、これは日本から行った一観光客の生活ではない
と言う事です。 スペインで当時最も近代化が進んでいた大銀行の一支店の行
員の実生活なのです。 付け加えると、夏休みはたっぷり1ヵ月以上、交代で
とっていました。 留学生の時にヴァジャドリッド大学の学生達に「日本には
生活(人生)がないよ!」と肩をすくめていたのが今更のように思い出されま
した。

そう言えば前述の海岸沿いのキャンプ場に来る家族連れは、1ヶ月の間実にゆ
ったりと過ごして行きます。 何もイベントもなしに、ただのんびりして行く
のです。 したがって1ヵ月と言う日本では信じられないような長い期間にも
関わらず、お金はほとんど使っていかないのです。(キャンプ場自体も信じら
れないほど安い) わずか数日の一年に一回のバケーションに湯水のようにお
金を使って遊びまくる日本人とは比べるべくもありません。


(6)常識と価値観

男子寮のすぐ近くには女子寮があって、夜は女子寮で映画会があったり、みん
なで一緒にディスコに繰り出したり、みんなで一緒に良く遊びました。  彼
女達と一緒にいて驚いた事がありました。 一緒に食事のテーブルについて楽
しく会食をしてた時でした。 

中にとても美人の娘がいて、雰囲気も明るく清楚な着こなしで、誰もが好感を
持つような彼女が突然スカートのポケットに手をいれてなにやら取り出しまし
た。見るとしわくちゃに丸めたハンカチです。 両手でそれをパッパッと広げ
ると2つ折にしていきなり・・・チ〜〜ン!チチチ〜〜〜〜〜〜ン!と、なん
と大きな音を立てて鼻をかんだのです。 

それだけではありません。そのハンカチをまた両手でパッパッと広げて中身を
(!)確かめるとちょっと角度を変えて二回目のチ〜〜〜ン!チチチ〜〜〜〜
〜ン!をしたのです。 最後はもう一度中身を確認(!)してからまたくちゃ
くちゃに丸めてスカートのポケットにしまってしまいました。

私は思わず食べるのをやめてしまいました。 なんちゅ〜〜ことだろう、と呆
れていたら、またしばらくして同じ事を一通り繰り返すじゃないですか。 も
うあきれてモノが言えません。

私は思い余って、「それ、若い女の子がする事じゃないねぇ。 ちょっとお行
儀が悪いんじゃないの。」と言いました。すると周りの学生達は(男も女も)
「なんでお行儀が悪いの? 生理現象なんだから仕方ないじゃない!」と、何
でそんなことに文句を言うのかわかんない、と言った感じで逆に呆れられてし
まう事になったのです。 

意外な反応に、話になんないなぁと思いながら、気を取り直して食事を終え、
私は椅子の背もたれに背中をつけて両手をすこし持ち上げるようにして、「あ
〜〜〜おいしかったぁ!」と少し伸びをしました。(良くありますよね、こん
な場面) 次の瞬間、なんと今度は周りの学生達が一斉に声を合わせて「なん
だぁそれ! お行儀が悪い!」と今度は真面目なで私を非難し始めたのです。
(スペインの家庭では食事の席で伸びをするなんてのは最悪のマナーで親から
厳しく叱られるそうです)

これは実に些細な事例なのですが、彼らと生活して行く中で、実はこのような
出来事が幾つも出て来ました。 ひとつひとつは大した話ではないのですが、
私はこう言った、どちらかと言うと「常識」だと思っていた事も、国が変わる
とこんなにも変わってしまうのかと思い知らされたのです。 そして、それま
では常識と言うのはなんとなく世界共通認識的なものとして理解していたので
すがそれは大きな間違であった事に気がついたのです。 

およそ常識という物は国が違えば180度異なり得るのです。 更に同じ国で
あったとしても、時代が異なればやはり「その国の常識」も異なっているはず
です。 この場所と時間の2軸上に存在する座標は無限数ある訳ですから、世
の中に常識は無限に存在する訳です。 もともと絶対的な常識なんてものは存
在していなかったのです。

人間が常識を全く見失うと不安なものです。 多かれ少なかれ我々は常識と言
う枠や価値観の中で自分を振り返り自分の座標を確認し、評価して生きている
からです。 世の中に絶対的な常識など存在しない=絶対的な価値観など存在
しない、と言う事実を目の当たりに見るにつけ、私は「人間は周りに左右され
ることのない、確固たる自分自身の価値観を持たなくてはいけない」、と思う
ようになっていました。


(7)身近に起こった夢とロマンへの共鳴

私は日本に大きな自信と夢を持って帰って来ました。 いつからか私は「人生
は、酒と女(女性の場合は男?)と歌と踊り」、そして「人生は太く短く。・・
・できれば長く(決して細く長くではない)」と言う2つの言葉を口にするよ
うになっていました。

特に前者の言葉を口にすると、大概の日本人は冷たく笑うか眉を潜めてしまい
ます。 私は、その言葉をそうやってしか受け止めることのできない多くの日
本人に対して何の失望も驚きもありません。  当然予想される反応だからで
す。 そして、そのようにしか反応できない文化だから、あのスペイン人達が
一斉に肩をすくめて「日本には生活(人生)がない!」と嘆いていた訳です。

私はなにも「酒に溺れて、女(女性の場合は男?)に狂って、あとは裸で踊り
まくればいい」と言っている訳ではありません。(笑) 人間が普遍的に持つ
人間本来の共通の快楽は、そんなところにあるのだと言っているのです。 そ
れを、まず第一に認め認めた上で目の前の社会でどうそれを実現して行くか、
織り込んで行くかを考えるべきだと思うのです。 間違っても、それらを否定
したり、それらの存在を無視したり、気付かないでいるとしたら、それは人間
として生まれてきて、自ら内在的に持っているものをすべて燃焼せずに終わっ
てしまうことになるような気がするのです。

それからの私が如何に自信に満ちて生きて来たか、想像に難くないのではない
かと思いますが、サラリーマン、特にその中でも銀行員と言う、日本では最も
封建的かつ保守的な組織にあって、私が如何に「異端児」として生きて来たが
おわかり頂けるのではないかと思います。

この話をしだしたら、それこそ紙面がいくらあっても足りませんので、2つだ
け特徴的な出来事をご紹介しておきましょう。

ひとつは、「私はストレスを感じたことがない」です。 西武ライオンズに入
団したばかりのピッチャー松坂が「私はプレッシャーを感じたことがない」と
明言して話題になりましたが、私はストレスを感じた事がありません。(笑)
銀行員の多くはストレスのあまり胃や肝臓や心臓を患い30代、40代で亡く
なってしまう方も決して少なくありません。 それほど極度にストレスが高ま
る職場なのです。 なぜ私がストレスを感じないかと言うと、私の価値観、人
生観の原点は銀行の外にあるからなのです。 私はスペインで人生において何
が大切か、何を大事にすべきか、我々は何を目指して生きていくべきなのか身
を持って体験し自信を持って帰って来ました。 「仕事である以上、やる時は
やるしベストは尽くす、でもそれは所詮自分という人間の一部でしかない。」
と思っていたらどうでしょう?  

もうひとつは、「私のファンクラブがたくさんできた」ことです。 もちろん
これは自慢話でも何でもありません。 どうしても皆さんに私のお話を理解し
て頂く為にご紹介しておいた方が良いだろうと思われるのでお話するのです。

私は帰国後何年か経って銀行の中で本部と言われる部門で全国各地にある支店
の営業マンたちの営業活動を支援・サポートする仕事をしました。 5年間の
任期の間にのべ約150支店を担当し、しょっちゅう支店に出張しては若い営
業マン達とお客様を帯同訪問(一緒に訪問をしてセールスのお手本を見せたり
本部の専門的なノウハウで営業活動を支援すること)をしました。 

最初は本部からわざわざ出張して来たんだからどこかちゃんとしたお客様にお
連れしなければならないと、いぶかしげな面持ちで「どうせなら、本当に幾ら
攻めても落ちない面倒くさいとこに連れて行っちゃおう」と(言うこともあっ
たのではないかと思っています)難攻不落のお客様に案内されたこともたくさ
んありました。

ところが、その支援内容と言うのが、たまたま私の超得意分野の仕事だったの
です。(ファームバンキングと言って、銀行とパソコン通信で取引するシステ
ムのセールス) 世の中やっとDOSVだWindows3.1だとささやか
れ始めたばかりの時代でしたが、私は趣味でパソコン歴が既に30年近かった
ものですから、行くとこ行くとこまさに敵なしの状態だったのです。 銀行員
が訪問すると普通は経理部長さんとかが応対するのですが、私はシステム担当
部長を呼んでもらい、会社のシステムとのリンクをいかに図るかという観点か
ら専門家同士(?)の話し合であっと言う間に成約を頂いてしまったのです。

さぁ、大変です。半ばうさんくさそうな顔をして帯同した担当者(支店の営業
マン)の顔と態度が豹変です。(笑)  かくして、どの支店に出張しても時
間さえ許せば終業後、若い営業マンと共に赤提灯で皆で気勢を上げることとな
ったのです。

やがて幾つかの支店で「オカチョウ会」(岡調査役の会)と言う会ができて、
出張サポートよりも、オカチョウ会を楽しみにして皆で仕事をがんばるように
なって行ったのです。 また、それらの支店を転勤して行った者達が中心とな
って「旧○×支店オカチョウ会」を作ってわざわざ東京で開催してくれたこと
もあったし、埼玉の我が家まで5家族位で押しかけてきてオカチョウ会をやっ
たことも何度かありました。嬉しいことに、一部の会はまだ続いていて、(あ
れからもう10数年たって、私は既に銀行を退職しているのに)有志の者が集
まって飲み会を開催してくれることがあります。

さて、このオカチョウ会ですが、私がパソコンに詳しくて成果をあげた事がひ
とつのきっかけになった事に間違いはないとは思いますが、実はそれよりかも
っと大きな要因があったと思うのです。

前置きが長くなってしまいましたが、それは私の生きる姿に彼らが共鳴を覚え
てくれたからだと思っています。 彼らには帯同訪問の移動の際の車の中でと
か、オカチョウ会の場でとかに、「人生は酒と女と歌と踊り」、「人生は太く
短く・・・できれば長く(決して細く長くではない)」と言うくだりに始まっ
て私の生き様について話をする機会がたくさんあって、そんな話に、夢とロマ
ンを求めて生きていくそんな私の姿に惹かれてくれたのだと思っています。 
「岡調査役といると元気が出てくるんです!」良く言われました。 私は女性
にモテるのは嬉しい(当たり前ですね)けれど、若い男性諸君にもてた事が、
長い銀行員生活の中でひとつの大きな誇りになっています。 

その時の私と彼らの違いはなんだったんでしょうか。 それはスペインと言う
日本での日常生活ではとても想像のできない世界を体験して来た人とそうでな
い人との差に過ぎなかったはずです。 そして、誰しもが、その新しい世界を
見ることができたら、同じように感動し人生の生き方すら変わってしまうかも
しれないのに、その世界を見る機会がないが為に、一生そのままで終わってし
まうかもしれないと言う事です。

私がスペインで学んで来たことに間違いはなかったんだと確信を深めると共に
外国語を学んで自分の世界を拡げる事がだれだけ大切で、どれだけ自分自身を
幸せにするか、あらためて思い知る事になったのです。

(次号へつづく)


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随時掲載記事コーナー
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■■ 掲示板

今週はタンザニアからスワヒリ語の達人さん(Yukiさん)が登場して下さ
いました! また私と同年輩の男性、女性からもお便りを頂きました。本当に
世界の色々なとこから、色々な方がご参加頂いているんですね。素晴らしい集
まりだと思いました。


■■ 気楽に!が勉強のとっかかり

語学に限らず、何か勉強しようと思った時に現実的に問題になるのは時間と場
所ですね。 学生さん達の場合は良いとして、サラリーマンや主婦の方は、日
常の忙しい時間の中で気持ちはあっても勉強にとりかかること自体が難しいの
ではないかと思います。

なんでもそうなのですが、いきなり難しく肩の張る取り掛かり方、特に「机に
向かって、教科書を拡げて」となるとなかなか容易ではないのじゃないかと思
います。 私も学生時代に勉強した英語と、留学を控えて準備で尻に火をつけ
ながらやったスペイン語以外は、正直言って「机に向かって教科書を拡げて」
勉強した事って実は一度もないのです。(そう言う根性はなかったです)

自分にあった楽しく勉強をする方法が見つかると一番いいし、特にその言葉を
使う具体的目的があれば最高です。その国に彼氏とか彼女ができたとか(笑)

主婦の方は、家事の合間に日本語字幕スーパー付の連続ドラマ(一回が長くて
それで終わってしまう映画より連続ドラマなんかがいいと思います)を観て、
聞き取れた表現をノートにどんどんメモして行って後でわからないとこを調べ
るなんてい言う事も勉強の中に織り込んでいくと、単純な教科書相手の勉強だ
けよりも、意欲とテンションを高く維持できるかもしれません。

そのドラマはビデオかDVDがいいですね。テレビ放送は時間が縛られるし、
繰り返し見れないし、細切れに見ることもできないですからね。ビデオかDV
Dだったら毎日5分間ずつ観て行ったって言い訳ですから。 とにかく無理を
せずにあせらずに気楽が一番です。

サラリーマンの方は、通勤時間の活用がに尽きるのではないでしょうか。小さ
な参考書にマーカー・ペンをいつも携えて、わずかな時間でも拡げて読んで行
く。眠たくなったら、寝ちゃいます。気楽が一番です。
そしてもうひとつの神器がウォークマンによる耳からの学習です。これは家を
出てから会社に着くまではずしません。聞き続けるのです。電車の中や雑踏の
雑音も気にならないし、時には良い子守唄にもなります。(爆) これも気楽
が一番です。


■■ こんな勉強素材もあります

ここから先を言うと、な〜んだあんたはショップの回し者だったのか!と言わ
れそうですが(笑)、誓って絶対そうではありません。 本当に素晴らしいア
イテムだと思いご紹介するのですが、

1.全号でご紹介した『「冬のソナタ」で始める韓国語〜シナリオ対訳集』
2.人気ドラマ・映画のDVDソフト、また海外DVDも再生できるDVDプレイヤー
3.これ以上の通勤学習の友は見たことがないと言うデジタル会話プレイヤー

がネット販売商品にありました。 これらは私が自信を持ってお奨めします。

詳しくは、以下のサポート・ホームページ『外国語関連商品』コーナー(日夜
バージョンアップ中)の『Webmasterの推奨品』ページをご覧下さい。
http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/market-suishouhin.html


■■ 外国への架け橋

サポート・ホームページにど〜〜んとコンテンツを追加しました。 10年近
く前から趣味のホーム・ページ(MAFNET)で掲載して来たコンテンツを
一部シェアリングする形でリンクさせました。

アメリカへの架け橋、スペインへの架け橋、タイへの架け橋、韓国への架け橋
フィリッピンへの架け橋の5つです。 英語、スペイン語、タイ語、韓国語、
タガログ語を通して、その国との架け橋になろうと言う崇高な(笑)動機で運
営して来たのですが、実際の所、中身はお恥ずかしい粗末なものに留まってい
ます。

これを機会にもっと真面目に取り組もうと思っていますので皆さんのバックア
ップもよろしくお願い致します。

各架け橋ページには専用掲示板があります。アメリカ、スペイン、タイは英語
、スペイン語、日本語の3ヶ国語表示になっていますが、韓国は日本語専用掲
示板、英語・スペイン語掲示板に加えハングル文字専用掲示板の3本建てにな
っています。(最近できたばかりのフィリッピンだけは日本語表示だけです)

各ページは日本語の他、英語、スペイン語の3ヶ国語バージョンがありますが
韓国ページは韓国語バージョンを加えた4カ国バージョンとなっています。
興味のある方は是非覗いて下さいね。

それではまた来週! お元気で!


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登録解除  http://www.ki.rim.or.jp/~jr1maf2/gmyway/
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